"好き"と"関心"を巡る冒険 第二章 後編 vol.17

(主な登場人物)

  • 私…ハード部署の保守センターの業務を整えようとしている。籍はソフトウェア部署。
  • Yさん…初代センター長。私をセンターに入れた人。
  • H野さん…2代目センター長。私の仕事が理解できない人。
  • K松さん…センターの実務をこなす課長。ただでさえ多忙なのに、仲の悪い上の人達の間に挟まれて、さらに大変な人。
  • Aさん…新しくセンターにやってきた部長。私に対して、やらかしてしまった人。
  • K部長…ソフトウェア部署側の上司。基本的に年に4回の成果面談でだけ会話する人。

(前回のあらすじ)
Yさんと居酒屋で話した1年後、私は会社を辞め、最後、YさんとAさんに少しの意地悪をしていった。

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「これだけの人が集まって、さすがYさんだよなぁ。
 今月、他にもたくさんの会があって埋まってるっていうし。
 こういう最後のときに、その人がその会社で果たしてきたことが現れるよね」

Yさんの退職祝いのパーティ会場に来ていた参加者の一人が、
私の隣りでそう言った。

1年前、私も自分が辞める時に同じことを思った。
まるで通知表をもらっているみたいだな、と。

だから今、私の目に映っている景色は、
Yさんが受け取っている通知表なのだ。

たくさんの人達が来ていた。
Yさんに振り回されて、さんざん困らされたり、時には嫌な思いを
させられたりした人たちの姿もあった。

大きな組織の中をうまいこと泳ぎながら、自分のポジションや評価を
獲得していく彼らのことだから、
もちろん、いくらかの計算だってあるだろう。

だけど、そんな計算やお義理だけで、人は動かないし、集まらない。
これだけの人が集まったのは、
Yさんがそれだけたくさんの人たちに心を砕いてきたからだ。

その砕き方が、時に誤っていたとしても。

 * * *

私の異動に、直接関わっていなかったYさんは、
私の異動を知り、何でそんなことになったのか、彼なりに
聞いて回ったのだ。
だから、K部長の元までも行ったのだ。

そしてK部長から、私が聞き出したのと同じ話を、
Yさんも聞いていたのだ。
K松さんからも既に話を聞いていただろうYさんは、
K部長の話を聞いて、
Aさんが何をしでかしたのか、
その重さも含めて、充分にわかっていたのだ。

だけど弱い彼がそれを背負えるとは思えず、
だから彼と、私の両方を守るための筋書きを
Yさんなりに考えたのだ。


Yさん。

あなたがK部長の元へ行ったのは、
彼が私に真相を話すより少し前のことだったのでしょう。

K部長から、
私に真相は伏せていること、
だけど私が納得しておらず困っていること、
そこまでを聞いたあなたは、
「あいつをセンターから引き取ってくれるように、
 お前に頼みに来たのは、俺ということにして話せ」
そんなことを言ったのかもしれない。

K部長は、良くも悪くも素直で、
目上の人には愛想良く振る舞う人で、
自身で嘘だとわかっている嘘をつける人でもなかった。

だから彼は、あなたの意向を踏まえつつ、
嘘のない言い方を選んだのかもしれない。

「お前、Aさんがお前の資料の内容がわからないからと言って
 他の人間を呼んだだけで、パワハラだ何だって泣いて訴えて、
 忙しいK松さんを長時間捕まえて、
 仕事の邪魔をしているんだってな」

K部長は最初、私に、
"誰が"、私のことを彼に言いに来たのか、言わなかった。
パワハラの話が来た時点から、話を始めた。
AさんやH野さんから以前から相談が来ていたと、
最初から普通に時系列で話しても、
K部長は何も困ることはなく、むしろ、その方が簡単だったはずなのに。


『Aさんと私とのことを知ったYさんが、
 K部長に私を引き取ってくれるように相談しに行った』

今思えば、あなたの考えたこの筋書きは、
確かに、なかなかうまい筋書きだったかもしれない。

2つの誤算さえ、なければ。

誤算のひとつは、K部長の性格だ。
私から、ひたすら詰め寄られた彼が、自身の正当性を主張するために、
「俺は、以前からAさんとH野さんから、お前のことで
 相談を受けていたんだよ!」
そう口走ってしまったことだ。

そしてもうひとつは、
私がAさんのことをK松さんに相談する以前に、
Aさん、H野さん、K部長が3人でいるところを偶然目撃していたこと、
そしてそれに、当のAさんが気づいていたことだ。

この2つのことさえなければ、確かに、
あなたは私を騙すことができたかもしれない。
Aさんにも、私は気づいていないと思わせられたかもしれない。


私がセンターに異動してきて馴染み始めた頃、
「籍を移すか?」
と尋ねるあなたに、
「いえ、籍は元のままでいいです」
私はそう答えた。

それを聞いたあなたは、
私が、元いた場所にいつか戻りたいのだろう、
そう思っていたのでしょう。

私のES活動が、
「ソフトウェア部署の人たちを阻害して欲しくない」
という願いを含んでいたことも、あなたは気づいていた。


K部長は、あなたの目には、
それなりに部下想いな上司に見えていたのでしょう。
『困った部下に苦労させられながらも、部下想いな俺』
という自己像を抱いているK部長は、きっと、
あなたの前では、そういう風に振る舞っていただろうから。

K部長が部下に対してどのように振る舞う人間か、
ソフトウェア部署では、それなりに知られていたけれど、
ハード部署のあなたが知らなかったのは無理もない。

まさか彼が、
「態度を改めない限り、次の仕事には入れない。
 新人研修の仕事をして、頭を冷やしてこい」
こんな台詞を一方的に私に浴びせるなんて、
あなたは想像だにしなかった。
だって、フラットな組織風土のハード部署では、
どれほどイケてない幹部社員でも、こんな台詞を吐くことはないのだから。


私のソフトウェア部署への想いと、
K部長があなたに見せていた姿。

それを判断材料にして、あなたは、
あなたの筋書きを私に信じ込ませて、怒りの矛先を自分に向けさえすれば、
古巣に戻って私は元気にやっていくだろう。
そう考えたのでしょう。

色々な人と衝突しては、怒ったり、泣いたりしながらも、
いつも何のかんので私は元気にやっているように見えたから。

あとは心の弱いAさんから、
「今回のことは俺が決めたことにするから、お前は気にするな」
と、心の重石を取り去れば、
それで私もAさんも前を向いて進んでいけるだろうと、
そう考えたのでしょう。

だから。
「俺が全て決めたんだ。恨むんなら、俺を恨め」


あの夜、あなたがあれほど頑なに
私の言葉に耳を傾けようとしなかったのは、
Aさんを守ることに必死だったのだ。

Aさんを守るために、何としても私を欺かなければ、と
思っていたのでしょう。
自分の望みを叶えるためならば、どこまでも突き進む私のことだから、
Aさんのことを調査機関に上げて糾弾だってしかねない。
そう恐れていたのでしょう。
私が大団円の計画を胸に秘めていることなど、考えも及ばず。

Aさんを守りたかったあなたは、
私が今までも人と揉めて孤立したことがある、というK部長の話を
すんなり信じた。
Aさんの件も、そんな大層なことじゃない、
私の性格が引き起こした、今までにもよくあった
行き違いのひとつに過ぎないのだと、
そう思いたかったのでしょう。
私を問題児にすることで、Aさんの過ちを
K部長からも、あなた自身からも隠したかったのだ。


捨て猫や捨て犬を拾うかのように、人を連れてきては、
勝手に置いていくあなたは、
拾ってきた猫や犬たちが
喧嘩して傷つけあうことに胸を痛める人だった。

「もう絶対に駄目なのか…?」
私がK橋さんと仲違いして、彼をチームから追い出してリーダーになった時、
給湯室で私にそう寂しげに尋ねた、あなたの声が蘇る。

あなたにとって、あの場所はきっと、
傷ついた捨て猫や捨て犬を暖めて、
そしていつか元気になったら、外へ戻すための場所だったのでしょう。

だからあなたは、私に会うといつも、
私の健康状態を確認していたのだ。

だから、
Aさんと私が、これ以上争うことのないようにと、
もうその頃は体調もすっかり回復していた私を外に出して、
まだ心の弱ったままのAさんを残すことに
あなたは決めたのだ。


「俺が決めた」
そう、それは嘘ではない。
あなたの持つ職権と人脈を使えば、私を残すことも
Aさんを外に出すことも可能だっただろうから。

「もう元気になったのだから、元の場所にお帰り」
そんな風に、元気になった猫を元の場所に戻すように、
私を外に出すことを、あなたは決めたのだ。

―――・・・

だけど、その1年後、突然に
私から、会社を辞める旨のメールが届く。

どうしてそんなことになったのか、あなたは必死に知ろうと、
総務部長の元にまで行った。
だけど、彼から大した話は聞けなかった。
もしかしたら、あなたはK部長の元までも聞きに行ったかもしれない。
だけど行ったとして、とっくに彼の元を離れていた私について、
彼からは何の情報も得られなかったろう。
むしろ、私がK部長の元を離れていることに、
嫌な予感は増したかもしれない。

あなたは、私の退職理由に思い当たるところが大いにあったから、
自分も送別会に行っていいのか、と
恐る恐るメールで私に尋ねた。

けれど、私からは普通に、
ぜひ来てください、と返事が来て、
送別会の席でも、私が1年前のことに触れることはなく。

一抹の不安を感じつつも、
自分の杞憂かと片付けようとしたところで、
最後、あなたは私がブログに綴った文章を読み、
恐れていた通り、1年前のことと、
私が会社を辞めることが繋がっていることを理解する――。

 * * *

あの頃、あなたの目に映っていただろう景色を想像して、
今、ちょっと胸が痛い。

「誰も本当のことを知ろうとも調べようともしない」
あの頃の私は、そう思っていたけれど、
あなたは、何があったのか、あなたなりに、
必死に知ろうとしていたのだ。

私は、伝えようとしていた。
あなたは、知ろうとしていた。

だけど、馬鹿みたいに行き違ってしまいましたね。

この物語は、誰かに何かを伝えるために書いているわけではないけれど、
だけど、やっぱり、あなたに伝えたくて書いてもいたのだと思います。

私が伝えたかったことを。
あなたが知ろうとしていたことを。


私はまた、手の込んだ回りくどいことをしていますかね。
でも、ここまでしなければ、きっと伝わらない。

「お前は何がしたいんだ?」
あの頃、そう尋ねるくせして、私が答えようとすると、
「よくわからん」
と言って、いつも話を最後まで聞いてくれなかった、あなたには。


私が求めているのは、そんな罪悪感の顔じゃない。

 * * *

私がセンターを出て、ほどなくして、Aさんもまたセンターを去った。
私が、まだセンターのメーリングリスト
メンバーとして登録されている頃だった。

メーリングリスト宛てに届いた、彼からの
『お世話になりました』メールを読んで、
(せっかく、センターの誰にも言わずに出たのになぁ…)
私は、がっくりした。

センターのみんなは異動の真相を知りたがったが、
彼らに尋ねられても、私は曖昧にぼかしていた。
「話すまでもない、しょうもないことですよ」
そんな風に答えていた。

Aさんのためじゃない。

「組織は誰のためのものか?」
私が出した答えは、
「その組織を構成する人達のためのもの」
だったからだ。

AさんやH野さんのような、自分の利益のことしか
考えていない人たちの思い通りにはならないけれど、
その人たちにとっても、「まぁ悪くはないかな」という状態が
組織の理想だろうと。

センターを去る私がみんなに話しても、
それは自分の暗い愉悦を満足させることにしかならない。
センターに残る人々にとって一番いいのは、
Aさんとみんなが、わだかまりなく働けて、
Aさんにきちんとセンターの仕事を遂行してもらって、
センターのみんなの役に立ってもらうことだと考えたからだ。
だから、私はセンターの誰にも言わなかった。
私の我慢と引き換えに。


センターのみんなは、私と仲の悪いH野さんが
私を追い出したのだろう、と結論づけたようだった。
私の送別会の席で、みんなからそんな風に扱われているH野さんを
私はちょっとかわいそうかな、と思いつつも、
(まぁ、Aさんに乗せられて、のこのこと一緒に
 K部長のところに行ったのは事実だしね)
と、心の中であかんべえをしながら眺めていた。

私のことで、みんなにからかわれても、何も言わなかったH野さんは、
私を追い出すことに一役買ったことはさすがに自覚していて、
きっとそれが、彼なりの責任の取り方だったのだろう。

私の送別会に、もちろんAさんが顔を出すことはなく、
Yさんはそんな彼を電話で呼び出したが、会議を言い訳に断られていた。

そして、1年後、Yさんの退職祝いパーティにも彼の姿はなく、
「Aさん、最近見かけないけど、今どこでやっているか知ってる?」
「それが私たちも、今どこにいるのかわからないんですよ…」
そんな会話を、Aさんと仲の良かった部長と、
Aさんの元部下たちが交わしているのを
私は近くで耳にした。

Yさんが、Aさんと私の両方を守ろうと、彼なりに考えた筋書きは
結局、誰も何も守れなかった。


Yさん。

もしも今、これを読んでくれているなら、
私やAさんを守れなかったことに、あなたは再び胸を痛めているかもしれない。

だけど、
あれから新しい場所で、引き続き、
たくさんの欠片を集めて、自分の道を作って進んで、
あの頃と比べて、だいぶ強くたくましくなった今の私は、
はっきり言います。

あなたにもしも一つだけ、大きな過ちがあったとするなら、
それは、部下たちを"弱き者"として扱ったことです。
「弱い部下を自分が守ってやらなければ」
そんな自惚れをあなたが抱いていたことです。

私たちは、あなたが思っているほど、弱くなどなかった。

あんなに大喧嘩してチームを分かれた私とK橋さんだって、
私の異動騒動の頃には、
メーリングリストの宛先には残しておきますし、
 センターの中にも入れるままにしておくんで、ぜひ戻ってきてください」
「ありがとう、頑張る」
そんな言葉を交わしあう関係になっていたのだ。

私たちは、時に傷つけ合ったって、
強くしなやかに、関係を変えていく。


Aさんがセンターから逃げるように去ったのは、
疑心暗鬼な彼のことだから、
誰がことの真相を知っているのかいないのか、わからない状況に、
きっと耐えられなかったのでしょう。

そして、そこから、さらにもっともっと遠くへ離れていったのは、
会社中に知り合いのいた私が、果たして辞める時に、
いったい誰に自分のことを言ったのか言わなかったのか――、
そんな恐怖に駆られて、どこまでも知り合いのいないところへと
逃げて行ったのかもしれない。

臆病と言えば、臆病です。
だけど、プライドの高いAさんは、
自分のしたことを知っているあなたに、弱き者として守られねば
やっていけないような状況にも、
きっと耐えられなかったのでしょう。

「自分は上から守られる必要なんかない。人の上に立つ人間なのだ」
きっと、それを証明したくて、それができる場所を探し求めて、
彼は離れていったのでしょう。
あなたの守ろうとする手を振り払って。


だけど。

あなたが『"弱き者"を守りたい』という人だったからこそ、
私はあなたの部署に招き入れられ、
だからこそ、ES活動にも取り組むことができ、
あんなにも楽しく、成長の階段を駆け上がる
3年の月日を過ごすことができたのです。

それもまた、紛れもなく大切な、揺るぎのない事実です。


 * * *

この第二章を書き始めた時、どこまで書こうか迷っていた。

「自分がなぜ、その時その選択をしたのか」
そこはきちんと丁寧に書きたかった。
だけど、Aさんのことに関しては、
適当にうまくぼかして書こうかとも考えていた。

せっかく大っぴらにせず、ここまで来たのだから、
伏せたままにしておく方が美徳じゃない?
関係各所から怒られるかもよ?
知り合いに引かれるかもよ?

なんて思ったりもした。

だけど、第二章を書き進めていくうちに、
やっぱりきちんと全部書こう、と心を決めた。

なぜなら、この第二章の物語を綴りゆくうちに、
私は自分の中にあった"好き"を、またひとつ見つけ出したからだ。


私は、わかりあえない人達と、
衝突を経ながら、紡ぐ物語が好きなのだ。

仕事じゃなかったら「好みの違いだね」で終わらせて、
そっと離れるところを、
仕事だからこそ、
何かを為そうとするからこそ、生まれる衝突。

それを経て、わかりあえないなりの何かを理解して、
一つ深いところで何かを交感していくこと。
そうやって紡がれていく物語が私は大好きなのだ。

だって、あんなに大っ嫌いなK部長のことですら、
私は一つ深いところで理解できている気がするのだから。

「この会社で90周走る」
そう決意したあの頃の私は、人に突撃していくことを覚えて、
人との衝突を経ながら紡がれる物語への”好き”を見つけて、
ちょっとくらい傷ついても、色々な人たちと物語を紡いでいきたい、
という”関心”のもとに突き進み、
そうして、この第二章の物語は紡がれていったのだ。

だから、このYさんやAさんにまつわる物語も、
私の大切な"好き"のひとつなのだ。

見たくないものから目を逸らして紡ぐ、素敵で立派な物語よりも、
本気でぶつかりあって紡ぐ、滑稽で奥行きのある物語の方が
私には宝物なのだ。

こんな馬鹿みたいに行き違い合って、傷つけ合って、
だけど、だからこそ、
わかりあえないなりに、あなたたちを理解したくて、理解されたくて、
そうして、こんな物語が生まれたのです。

だから、私の"好き"と"関心"を綴る物語の中で、
包み隠さず、書くことにしたのです。

一つ深いところで理解してみれば、
私だって、誰だって、いつかどこかで、
ここに登場する彼らになりうる物語を。

 * * *

さて、だいぶ長くなった後編はこのくらいにして、
そろそろ第二章ラストの物語に移ろうと思います。

Yさん、あなたが7年半前に探し求めていた話です。
”なぜ、私が1年後に会社を辞めたのか”

『あんなことがなければ、私は会社を辞めることはなかった』
それは嘘じゃないです。
だけど、欠片がひとつずつ繋がって、道は出来ているのです。

この続きの欠片が、まだあるのです。


あの楽しかったセンターを出た1年後、
突然に私が会社を去ったのは、

色々な人達に突撃して、たくさんの物語を紡ぎながら、
成長の階段を駆け上がって、
だけど、いつのまにか、あの場所では、
もうそれ以上強くなることのできなくなっていた私に、
だけど、そのことに気づいていなかった私に向かって、

”そろそろ、次の冒険のフィールドへ行こうね”

私の人生を導く何かが、きっとそんな風にささやいて、
強烈な風を吹きつけてきたからなのだと思います。


(終幕へつづく)


次の話→"好き"と"関心"を巡る冒険 第二章 終幕 vol.1 - Sato’s Diary
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