一年半くらい前から、Notionという情報整理アプリを使ってます。
www.notion.so
以前の記事(30秒の話のつづき - Sato’s Diary)に書いた通り、
私の情報整理ツールは、
Evernoteとmemento databaseを主軸とした形にこれまで落ち着いていたのだけれど、
この主軸にNotionが加わった形です。
位置づけとしては、
Evernoteとmemento databaseの中間で、
定型項目を管理できつつ自由記述もできる、ゆるいデータベースという感じ。
情報は可能な限り一カ所に集約するのが良いと考えているので、
主軸が3つに増えるのは、自分的にはちょっとう~ん…という感じで、
Evernoteで管理しているものを全部Notionに移行できないかと試行してみたけれど、
現時点では、以下理由からEvernoteを捨てきれない。
- EvernoteにあるけどNotionにない機能がある
- ただの平文を書くのはEvernoteの方が向いている(このブログもEvernoteで書いている)
- NotionはEvernoteに比べてAndroid版の動作がもっさり。
それはさておき、最近、EvernoteからNotionに乗り換える人が増えてきて、
「こんな風にNotionを使っています」
な記事をよく見かけるようになってきた。
それを眺めているうちに、情報整理オタクの血が疼いて、
自分の使い方レシピも披露したくなってきたので、
以下、私の情報整理ツール(Notion以外も含む)の使い方レシピの紹介。
Notionレシピ
IT技術メモ
Notionが手放せなくなった一番の理由はコレ。
IT関連の色々な情報や手順メモを記録、整理するツールとして、
これまでEvernoteやブログを試してきたけれど、
- アウトライン構造で整理できる
- 気軽に更新できる
- 見映えのいいコードブロックがある
という要件をどちらも全ては満たしてくれなかった。
それが、Notionではこれらの要件を全て満たしてくれる。
あと、Notionではページごとにアイコンが設定できて、
ページ一覧でそのアイコンが表示されるので、
各技術のロゴをアイコンに設定してる。
そうすると、一覧からお目当てのページを見つけやすくて○。
家具・備品リスト
以前はEvernoteで管理していたもの。
Notionに出会ってから、
引き続きEvernoteで管理するのがいいか、
それともNotionで管理するのがいいか、
一年くらい両方で運用管理しながら考えていたのだけど、
最近、Notionで管理することに決定しました。
Notionでの管理に決めた理由は以下。
- 購入日順にソート表示できる
- 管理したい定型項目がある。
管理する定型項目の1つが保証書の保管場所。
これまでは保証書と台帳(購入日・保証期限を記載)を一緒にファイリングする
アナログ管理方式だったのだけど、
台帳棚卸し&保証書整理作業を省力化するために、
保証書ファイルのポケットにIDを振って、NotionにそのIDを記録するようにしました。
保証期限もNotionで管理しているので、
保証期限の切れた保証書をフィルターで抽出して、適宜、保証書は整理すればOK。
memento databaseレシピ
iOS版がないせいか、EvernoteやNotionに比べて圧倒的にマイナーなアプリですが、
かなりお役立ちなアプリで愛用してます。
読書履歴
Notionで読んだ本の記録をつけている人も見かけるけれど、私はmementoで管理。
mementoで管理しているのは以下理由から。
- 書籍情報登録時にGoogleブックスの補完機能が使える。
- mementoのGoogleスプレッドシート連携機能を使って、ホームページの読書履歴(読書ノ履歴)と連携している。
- グラフ機能で作成したグラフを眺めてると楽しい。
書籍内で気になった文章はEvernoteに記録して、
そのEvernoteページへのリンクをmementoに登録して連携管理してます。
洋服&着回しDB
所持している洋服を管理。
気づくと似たような服ばかりを買っている、
というのは、洋服あるあるだと思うのだけど、
持っている服を一覧で眺めることができると、
自分の持っている服の傾向や、
どんな服が足りていないかを俯瞰的に考えることができる。
あと、手放した服かどうか、オフシーズン収納している服かどうかも
チェック項目で管理しているので、
「あれ、あの服がないな…。どこにあるんだろう?
まだ収納ボックスの中だっけ? それとも手放したんだっけ??」
と、クローゼットの中を漁ることからも解放。
これに加えて、服の組み合わせを管理する着回しDBも用意。これにより、
「そういえば、この服とこの服は、組み合わせイマイチだったな」
と着てから慌てることも、
「いつも同じ組み合わせで着てばかりだな」
ということも防げる。
駐輪場
私はバイクと自転車に乗るので、駐輪場の情報というのは結構重要。
バイク駐輪場は、Google Mapでの検索が難しいし、
自転車の駐輪場も、Google Mapに載っていないものがそれなりにあるし、
駐輪場の料金は、行って初めてわかる。
なので、位置情報も管理できるmementoで
駐輪場の情報を管理している。
ふらりと歩いているときに、
「あ、こんなところに駐輪場がある」
と見つけたら、場所や料金情報を登録。
そうして、バイクや自転車で出かけるときに、mementoを地図モードで開いて、
目的地そばの駐輪場をチェックする、という運用。
買い物リスト&底値表
買い物リストは、以前は専用のアプリを使っていたのだけど、
Google Homeを購入してからmementoでの管理に変更。
mementoはTaskerのプラグインがあるので、下図のような仕組みで
「ねぇ、Google。買い物リストにシャンプーを追加」
とGoogle Homeに話しかければ、買い物リストに追加されるようにしている。
やりたいことがこれだけなら、上図のような面倒くさい仕組みを作らなくても、
TodoistなどのIFTTTと直接連携しているアプリを買い物リストとして
使えばいいのだけど、
私は底値表を買い物リストと紐づける運用にしているため、
mementoでの管理方式としている。
底値表とは、よく買う品物について、
それが売っている店と価格、価格の確認日を記録しておいて、
買い物の時に参考にするというもの。
一人暮らしを始めた頃に知人から「底値表を作っておくといいよ」と勧められたのが
作り始めたきっかけ。
昔はExcelで管理していたのを、Android端末を使うようになってから、
mementoでの管理に移行した。mementoでは、異なるDBのアイテムを関連項目として紐づけることができるので、
買い物リストに底値表の対応するアイテムを紐づける。
そうすると、出先で買い物リストを開いて、
「えーと、洗濯洗剤を買わないといけないのか…
なるほど、あの店に行けばいいんだな」
てな運用ができる。
今後の展望
他にもmementoで色々管理しているけれど、
もしかしたら今後、Notionへの管理に移すものもあるかも。
memento databaseの弱点は、
EvernoteやNotionと違って、アイテムページがURLを持たないこと。
だから、
memento → Evernote, Notion
のリンクはできるけど、
Evernote, Notion → memento
のリンクはできない。
たとえば現在、宿の情報をmementoで管理しているのだけど、
旅の記録はEvernoteで管理している。
旅の記録から宿の詳細情報にリンクで飛びたいけど飛べないのが悩み。宿は管理したい定型項目があったので、
Evernoteではなくmementoで管理していたのだけど、
その理由ならばNotionでの管理に移行してもいいかもな、と考え中。
そうすれば旅の記録から宿の情報に飛ぶこともできる。
Notionにはmementoと違って位置情報項目がないので、
宿の場所をどうやって管理するのか、という課題はあるのだけど
駐輪場と違って地図上に全ての宿をプロットして俯瞰して見たいような用途はないので
まぁページ内にGoogleMapを貼りつけておけばいいかな。
かくして、情報整理オタクの日々は続く。