“好き”と“関心”を巡る冒険 第一章 vol.1

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★ ここまでの話おさらい ★

大学時代のファミレスのバイトを通じて、
仕事を介することで、色々な人と親しくなることの楽しさ、
チームで団結して切り抜けることの楽しさを覚えた私は、

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「もしかして、嫌なこと、大変なこと、全部ひっくるめて、
 仕事を楽しめるんじゃない?
 "好き"を貫いて、仕事にしていくことって、可能なんじゃない?」
「チームでお客さんを喜ばせる仕事を、社会人になってからもやっていきたい」
そう考え、紆余曲折を経ながら、システムエンジニアという職種を選択して、
大学卒業後、大手SIerのグループ会社にシステムエンジニアとして入社した。

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というわけで、ここから、
『“好き”と“関心”を巡る冒険』
がスタートするわけです。じゃじゃんっ。

* * * * * *

振るわなかった大学4年の一年を挽回しようという思いも手伝い、
意気揚々と社会人になった私。
が、入社して一年経つ頃には、
自分がこの会社に入ったこと、システムエンジニアになったことは
果たして正解だったのか?
日々ぐるぐる考えていた。

「仕事は楽しめるはず!」
システムエンジニアは、チームでお客さんを喜ばせるためのシステムを作る
 やりがいのある仕事」
そう意気揚々と会社に入ったけれど、
周囲の先輩社員たちは、
仕事を真っ正面から楽しんだり、問題を解決するよりも、
愚痴を言い合ったり馴れ合ったり、
仕事以外のことに楽しみを見出すことで日々をやり過ごしているように、
私の目には映っていた。

私は、もっと仕事を真っ正面から楽しみたいんだ。
お祭りのように、みんなでワイワイとそれぞれの得意なところを活かして
全力疾走しながら、システムを作りたいんだ・・・!

そんなフラストレーションを抱えて日々を過ごしていた。

入った会社が間違っていたのだろうか?
と思ったりもしたけれど、大学の同期たちと会って
それぞれの入社した会社の話を聞いていても、
どこの会社も似たり寄ったりな風だった。

(会社ってこんなものなのだろうか…。自分の夢は自分で叶えるしかないのかな)
と思い、とりあえず起業資金を貯めるか、と、
2年目から、ボーナスの3分の1で株を買い始めた。


2年目の夏になると、初めてお客さんと直接やり取りしながら
システムを開発することができて、少しの楽しさを感じた。
でも、開発を終えた時に感じたのは、達成感よりも、
「まぁ、こんなものなのか」
という感想だった。
この日々を自分がこの先何年も続けていくことができるようには思えなかった。

この会社でもう少し経験を積んだ方がいいのか?
それとも別の会社に転職した方がいいのか?
転職するとしても、システムエンジニアなのか、別の職種なのか?

日々揺れて、出てくる答えは毎日違った。


「よし。期間を定めて、今は保留にしよう!」
ぐだぐだ迷い続けていることが嫌になって、ある日、そう決めた。
今の自分は、答えを出すための判断材料が足りていないんだ。
だから、転職するかどうかで悩むことはいったん保留にして、
まず判断材料を溜めよう。

そうして自分の中で以下を決めた。

  • 保留期間の間は、転職しない。
  • 代わりに、日々思うこと、感じることを日記や手帳に書き留めていく。自分が何を楽しいと感じるのか、何を嫌だと感じるのか。
  • そして期限日までに、転職するかどうか、システムエンジニアを続けるかどうか、答えを出して、それを必ず実行する。

期間はどうしようか…。
1年? うーん、自信のある答えを出せるか、ちょっと自信がないな…。
じゃあ、2年? 答えを出せていそうに思うけど、もう少し猶予がほしいかな。
じゃあ、3年? うん、これくらいがいいな。これ以上だと長すぎる。

そう考えて、期間は3年と定めた。
「今から3年後の社会人5年目の秋に、答えを出そう」
そう決めた。

社会人2年目の初詣では、
「どうか私のこれからを占うプロジェクトに出会えますように」
と願った。

願えば不思議と叶うもので、
半月後、自分の"これから"を決めるプロジェクトに私は出会うことになる。


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