ChatGPTで遊んでみた

今流行りのChatGPTで遊んでみた。
なかなかに面白い。

技術について聞いてみた

仕事柄、活用するとしたら、やっぱりコレかな、と思うので、
まずはここから。

やりたいことを実現するライブラリについて聞いてみた

「日本語 文章 類似度 ライブラリ」とかでググれば、
たぶん同様のことが書かれた記事が出てくるだろうけど、
コンパクトにまとめられて返してくれるのがいいね。

……あれ?でも、MeCabって形態素解析だけじゃないの?
類似度も判定してくれるの??

MeCabは少し前にちょっとだけ試しに触ってみたライブラリなので、あまり知らないけれど、
なんか疑わしいので、質問を変えて、さらに聞いてみた。

やっぱ、そうだよね。

<結論>

  • ChatGPTの答えを鵜呑みにせずに、「ちょっと適当なところもある助手」として使うと良さそう。
エラー原因について聞いてみた

今度は、自己解決済みのエラーについて、試しに聞いてみた。

残念ながら、正解は、1,2,3のいずれでもなく、
「Dockerコンテナ環境で、CA証明書がインストールされていないために認証サーバへ接続できないため」。
ただ、エラー原因の可能性としては間違ってない気がするし、
このエラーは、ググっても原因に関する記事を見つけられず、
ライブラリのソースコードを追うことで判明したものなので、
ネット上を探せば見つけられるエラーなら、もしかしたら、正解を返してくれるかもしれない。

<結論>

  • エラー原因として考えられるものを参考程度に聞くのは良さそう

施設の営業時間を聞いてみた

ちなみに、「横浜アイスアリーナ」という名称のスケートリンクは存在しない。
横浜に存在するスケートリンクは、「横浜銀行アイスアリーナ」と「新横浜スケートセンター」。
ChatGPTは、いついかなる時も「それっぽい」答えを返してくれるようなので、
横浜アイスアリーナという施設があるかのように、すらすらと返してくれる。
ちなみに営業時間は、どちらのリンクのものでもない。

試しに、正式名称で聞いてみた。

残念ながら、営業時間はやっぱり違う。
どこのリンクの営業時間なんだ。
世界のスケートリンクの平均的な営業時間でも答えているのか…?

<結論>

  • 正確な情報が必要で、検索すればすぐに正確な情報に辿りつけるものは、検索エンジン経由等などして公式サイトから情報取得するのがいい。


ちなみにChatGPTのCEOは、ChatGPTは検索を置き換えるものだとは捉えていないようです。

私自身は、ChatGPTが検索を置き換えるとは思っていません。しかし、いつの日かAIシステムがその役割を果たす可能性はあると思います。でも、それよりも、古い考え方にとらわれていると、チャンスを逃してしまうと考えています。私は、検索をはるかに超えたところにあるものに、より興味があります。検索エンジンがまだ存在しなかった時代に、人々がどのようにして知識を得ていたかを私は覚えていません。

forbesjapan.com


おすすめ本を聞いてみた

まず、漠然とした感じで聞いてみた。

つまらない回答が返ってきた。

よし、じゃあ…と思って、
お気に入りの本を挙げた上で聞いてみた。

良い感じに、挙げられた本への興味が沸く回答が返ってきた。

<結論>

  • 自分の嗜好を伝えた上で、おすすめを聞くと良さそう

ホロスコープの読み方を聞いてみた

ホロスコープというのは、自分の生まれた時の天体の位置関係から、
色々なことを読み解いていくものなのだけど、
パラメーターがとても多く、解釈も人それぞれ。

ChatGPTなら、どう解釈するだろうか、と思い、
聞いてみた。

「この星はこういう意味であり、この配置だと、こういう解釈ができる」
という説明を述べた上で、課題と前向きなアドバイスをくれるのが良い感じ。

なかなか良い感じではあるけれど、
ホロスコープは個々の要素を統合して全体としてどう解釈するか、が大事なので、そこは人間がセンスを発揮するところかなぁ。

と思ったところで、待てよ…?
と思い、試しに聞いてみた。

お。行けるか…!?

と思ったけれど、うーん、月星座は牡羊座じゃないなぁ…。


天文学的な計算は行えないようなので、
たぶん、なんとなくそれっぽい情報を組み合わせて回答してるのでしょう。

<結論>

  • 個々の要素の解釈を、参考として聞くのは良さそう。
  • ホロスコープの総合的なリーディングは人間のお仕事。

お悩み相談してみた

「すべての悩みは、対人関係の悩みである」
と、アドラーは言ったらしい。
さて、人間が永遠に抱えるこのお悩みに、
ChatGPTはどんな回答を返してくれるだろうか?

なかなか的を得たアドバイスが返ってきた。


昔、インターネットが普及し始めた頃に、
どうにも友人に相談しにくい悩みを、インターネットのお悩み掲示板で相談したことがある。
あの頃は、まだインターネットが今ほど荒んだ状態ではなく、
色々な人たちが親身に相談に乗ってくれた。
最終的には、お悩み掲示板でのアドバイスを受けて、友人に相談する勇気を得て、そこから最終的な解決に繋がったのだけど。

あの頃のお悩み掲示板にあたるものが、ChatGPTになるのかもなぁ…、
なんて思ったりした。

<結論>

  • お悩みの一次相談先としては良いかも。

面倒くさい質問をしてみた

なんか、もやっとするんだけど、
こういうことを言ったり聞いたりすると、面倒くさい奴って思われるんだろうなぁ…
と思って、一人で抱えているもやもやってあるじゃないですか。

ChatGPT相手に、ぶつけてみた。


まずは、軽くジャブから。

うん、まぁ、模範的な回答が返ってくるよね。

返ってきた回答に対して、ちょっと突っ込んで聞いてみる。

自己肯定感が大好きだな。アメリカ製のAIだからだろうか。

ちょっと反抗的な気持ちが湧き上がってきたので
強気な態度で聞き返してみる。

なんだか、ちょっと斜に構えながら先生に質問していた学生時代を思い出す。

先生だったら、ちょっとムッとするか、軽くいなすかするだろう私の態度にもChatGPTは機嫌を損ねることなく、バランスの良い回答を返してくる。

だけど、模範的な回答に対しては、ちょっといじってやりたくなるのが、
人間というものだ。

むむ…。「ちゃんと、データがあるぜ」と返してきおった…。
そう返されては、理系人間の私は、矛をおさめるしかあるまい…。


<結論>

  • 面倒くさいモヤモヤをぶつける相手として、ChatGPTは結構適任かもしれない。


 * * *

そんなわけで、うわさのChatGPT、
なかなかお役立ちしてくれる局面がありそうです。


ChatGPT相手にひとしきり遊んでるうちに、
「じゃあ、自分はどういう時に人間を頼るかなぁ」
と、考えてみたりもした。
それはつまり、「人間とは何か」という問いでもあり、
なかなか、哲学ですね。