近畿ツーリング・前編

今年も長距離ツーリングの季節がやってきました。
本当は、1ヶ月前に行く予定だったのだけど、
とにかく天気が悪くて、
「休みの予定、1ヶ月後にずらそうかなと思うんですが、どうですか?」
と職場で聞いてみたら、
「今よりも来月の方が落ち着いてそうだから、そっちの方がいい」
という返答だったので、例年よりもちょっと遅い10月下旬となりました。


頭に日本地図を浮かべる。
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緑色→モンキーで行ったことのある県
黄色→モンキー以外で行ったことのある県


日本列島真ん中らへんのエリアがモンキー未踏の地。

そういうわけで、今年の行き先は、
近畿地方です。

残されたモンキー未踏の県は、

今回の旅で、47都道府県制覇なるか!?

というわけで、天気予報も良さげなことを確認し、
「やっぱり行く? もう1ヶ月、延期しない?」
という職場の声も、
「これ以上延期したら、寒くなって走れないので(⌒▽⌒)」
と、にこやかに無視して、

10月20日(土) 「旅立ち」の日

夜、有明港に向かう。

自宅近くのガソリンスタンドで給油して出たところで、
雨がぱらつき始めて、次第に雨足が強くなってくる。
時間が迫っていたので、雨具装着せずに、そのまま走り続けていたら、有明港に到着する頃にはずぶ濡れ状態。
自宅~有明間で雨に濡れたのは、これまでで初めて。
あと30分早く出れば良かったなー。

そんなわけで、速攻でフェリーのお風呂で
冷えた体を温めて、
フェリーのコインランドリーに雨に濡れた服を突っ込んで、
一息ついたところで、翌日の宿泊先を考える。

今回の旅は、いつもと違い、
宿の予約はせずに出発。
いつもは全日程の宿を予約してくるのだけど、
そうすると、途中で、
ここ、もうちょっとゆっくり見て回りたいなー、
とか、
天気や気分に合わせての行程変更ができない。

思いっきり走りたい日、
のんびり走りたい日、
町を見物したい日、
海を見ながら走りたい日、
山中を走りたい日。

どの日がどういう気分の日か、
その時にならないとわからない。

のんびり走りたい気分のときに、
あらかじめ決めてきた行程に縛られて、ひたすら走っていると、時々、
私にとっての旅って何だろう?
と、ちょっと考えてしまうことも、これまでの旅の中であったので、
今回は、宿の予約は、前日か当日に、旅の状況を見て決める、
という方式にすることにしたのです。

まぁこの季節なら、大人一人、どこかしら泊まれる。
これまでもたまに、
アクシデント勃発して予定していた宿泊地に到着できず、
その場で宿を探したこともあったし。

そんなわけで、フェリーの中で、
やっぱりまずは海辺を走りたいな、
と考えて、翌日の宿泊地を、
和歌山
に定めました。

10月21日(日) 「移動」の日

13時20分、徳島港に到着。
予定よりも40分早い到着。

ここでフェリーを乗り継いで和歌山に向かう。
和歌山行きのフェリーの出発時間まで、
少し時間があるので、
ここで昼食をとって、少し、徳島見物。

昔、徳島に来たときに、
眉山には登っているので、今回は、
駅を挟んで反対側の徳島城跡を散策。

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なんかスマホを持った人たちがいっぱいいたので、
ポケモンが出没していたのかもしれない。

そして、頃合いの時間になったので、
和歌山行きの南海フェリー乗り場に向かう。

フェリーの切符購入方法が、なんと、
ドライブスルー方式だった。
これまで、色々なフェリーに乗ってきたけれど、
この方式は初めてだ。
斬新ではあった。
が、
効率はビミョー。

車が一列に並んで、各車が少しずつ前に進みながら、
一台ずつ切符を買う。
アクセルかけてブレーキかけて、財布を出して、
支払い終わって、再びアクセルかける。
そして無事、買い終わると、船へ入庫……ではなく、
船のたもとで、いつもの入庫待ちの列を成す。

えぇと。
普通に入庫待ちの列に車を停めて、ドライバーが降りて、
普通に切符売り場で切符を買えば
いいのじゃないかなー??


何はともあれ、無事、フェリーに乗船すると、
またまた初めての事象に出くわす。
船内が満席で、座れない!!

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いやー、こんなに賑わっているフェリー、
初めてだわぁ。
地元の利用客で賑わっている感じ。
和歌山~徳島間航路に、どういう地元の需要があるのだろう?

そんなわけで、船内に座る場所を見つけられず、
外の椅子に腰をかける。
暖かい日で良かった。

このフェリー、グリーン席なるものもあった。
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座る場所を確保できなかった人に
つけ込む魂胆だな( ̄~ ̄

そうして無事、フェリーは和歌山に到着。

10月22日(月) 「海」の日

いよいよ、ツーリング開始。

とにかく、海を見たい!
という気分の元、海に近い道を走る。
最初に「煙樹ヶ浜」と書かれた標識を見つけて、右に曲がる。
おーーー、海だーーー!
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浜が大きめの石ころでなっていて、
歩くと、じゃるっじゃるっと軋む音のする浜。

ひとしきり、浜辺で海を堪能して、
何か海のものを食べたいなー、でも、昼には遅い時間になっちゃったから空いてる店ないかなー、
と沿道の店をチラチラ見ながらモンキーを走らせていると、
運良く海鮮物のお店を発見。

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海鮮丼。
おいしくいただきました。

食べ終わったところで、そろそろ今夜の宿を探すか、
と、地図を見ながら、今夜の宿泊地を検討。
結構、日も傾いてきたし、今夜は串本町あたりで泊まるのがいいかな。
今朝、出発するときは那智勝浦あたりまで行けるかなー、
と思ってたけど、うん、距離的に串本町が良いね。
当日に宿を決める形にして、やっぱり正解だったなー、と思いながら、宿を予約して、再び出発。

そうして、「白良浜海岸」の標識を見つけて、
「白浜」じゃなくて「白良浜」なんだなーと思いながら、
海岸に向かう。

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白いーーー!

さっきの煙樹ヶ浜とそんなに離れていないのに、
砂浜も海の色も違う不思議。

白いさらさらの砂があまりに心地良さそうなので
思わず裸足になってみた。
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足を波に浸かったりして、
しばらく戯れたあと、じゃあ、そろそろ今夜の宿へ向かうか、
とGoogleMapに今夜の宿の住所を入力してルート検索。

ん?
GoogleMap様が指し示す場所は那智勝浦
うそーーーー!
串本町エリアで探したのに、なんで那智勝浦!?
そういえば、宿の説明書きのところに、
「サイトの地図が間違っているので住所で検索してください」
みたいな説明があったけど、エリアが間違っているんかい!
おのれ、じゃらん(-_-#)

当日に宿を予約した意味がないじゃんかよー、
と恨みごちながらも、仕方なくモンキーを走らせて那智勝浦へ向かう。

しかし、秋の日没は早い。
17時半より前に、もう日が沈むのか。
串本町通過する頃には日がとっぷり暮れる。
まぁ、でも夕食の予約しているわけではないから、
焦る必要はないかと、安全第一でモンキーを走らせて、
19時過ぎに無事、那智勝浦の宿に到着。

夕食は、宿の人に教えてもらった、
那智勝浦駅前の居酒屋へ。
このお店と、ここらで有名らしい「めばり寿司」なるもののお店を教えてもらい、最初、めばり寿司の方に行こうと思ったのだけど、あいにくそちらはお休みだった。

洋風な店構えだけど、メニューは、思いっきり和な感じのお店。
どの料理もとても美味しくて、デザートまで注文してしまった。
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美味しいわー、美味しいわー、
とあれこれ注文したけど、私がお店を出た瞬間に、
店のシャッターが降りたので、(お店を出た1分後にシャッター閉まった!)
お店の人は
「まだ注文するんかいっ。もう閉店したいのに」
と思っていたのかもしれない。

お店出たのはまだ21時だったけど、
ここではれっきとした深夜なのかもしれないな、
と思いながら、那智勝浦の人気のない商店街を歩いて、
近畿ツーリング初日を終える。

(つづく)

10月22日(月) 走行ルート