昨今のレンタルショップ

最近、ひさしぶり(10年ぶりくらい?)に
TSUTAYAのレンタル利用を再開しました。


コンビニやスーパーのセルレジと同じ感じで、
レンタルもセルフレジで手続きできるようになっていて、
便利なシステムになったもんだ。

レンタル商品を店員さんに見られないというのは、
結構、レンタルに対する心理的ハードルを下げる効果があるのかもしれない、
と、セルフレジのスキャナに、ぴっぴっ、とマンガのバーコードをかざしながら思う。

これが従来のレジだと、
「このお客さん、結構良い年齢なのにこんなマンガ読むのね」
とか
「マンガ一冊しか借りないの?ケチなの?」
とか
「このお客さん、毎日毎日、借りに来るわね」
とか
「このお客さん、このシリーズは読み終えて、次はこっちのシリーズにいくのね」
とかとか、思われたりするんじゃなかろーか、などと考えて、
(併せて何かCDも借りようか)
とか
(ちょっと間を置いて借りにいこうか)
とか、
(たまにはオシャレな雰囲気のするものを借りて、私の印象を刷新してみようか)
とかとか、どうでもいい作戦を考えて、
結局、色々めんどくさくなってレンタルの頻度が下がりそう。

そんな自意識過剰なお客さんというのは私だけでなく、
おそらくそれなりにいるのではないかと思うので、
レンタルショップのセルフレジ導入というのは、
単純な人員コスト削減に留まらない効果をあげているのではないかと推測。

そんなわけで、最近、会社帰りに
マンガを1,2冊借りて、翌日返却してまた借りて・・・
というようなことをしてます。


で、昨夜。

会社帰りにTSUTAYAに寄って、借りていたマンガを返却ボックスにぽんっと入れて、
再び2冊借りて帰宅。
家でカバンからマンガを出したところで、
・・・あれ、3冊ある??

借りた2冊と、返したはずの1冊。
確かにカバンからマンガを取り出して、返却ボックスにぽんっと入れたはずなのに、
返却ボックスに入れたはずの本がカバンから出てきた。

なぜ??

しばらく考えて、ひとつ思い当たる。
今日の昼休み、図書館に寄って、予約していた文庫本を借りていた・・・。

慌ててもう一度カバンの中を覗き込む。
が、借りたはずの文庫本が見当たらない。

( ̄□ ̄;おーまいがー
マンガと思って、ぽんっと返却ボックスに図書館で借りた文庫本を入れてしまったのか・・・!

やっちまった、
と思いつつ、借りた店に電話をかけて事情を伝える。
「ちょっと確認しますので、会員番号教えていただけますか」
と言われて、なんで会員番号必要なんだ?
と思ったけれど、とりあえず手元のカードの番号を読み上げる。
「7巻が本日返却予定、8巻、9巻が本日借りられて、
 いずれもまだ手元にあるということでよろしいでしょうか」
あぁ、状況確認ってことね。

たぶん、いま、PCの画面に私のレンタル情報が一覧で出てるんだろうなー、
ルフレジで人知れず借りているマンガのタイトルが、
今、電話の向こうで思いっきり可視化されちゃっているんだなー。
タイトルを読み上げないのは、店員さんの気遣いだろーか。

なんてことを思いつつ、店員さんと話を続ける。
「では、店頭の方で確認してきますので、誤って投函された本のタイトルはわかるでしょうか」
「あぁ、はい、わかります。『夏草の賦』。
 季節の夏に、草花の草。賦は、えぇーと・・・司馬遼太郎の本です」
バレて恥ずかしい本ではないけれど(ほんと、よかった)、
電話の向こうで店員さんが、
「このマンガと司馬遼太郎の組み合わせって、ちぐはぐだな・・・」
とか思ったりしてるんじゃなかろーか、とかどうでもいいことを考えてしまう。

そうして、店頭に確認しに行ってくれた店員さんから折り返しの電話があり、
無事、図書館で借りた本があったとのこと。
明日の午前中に取りに伺います、と伝えると、
「では、会員情報に申し送り事項としてこの旨を登録しておきますので、
 店の者にTカードをお見せください。
 Tカードを店の機械にかざせば、その情報が出てくるようになっていますので」
とのこと。
なるほど、会員管理システムには、そういう機能もあるのね。

そういうわけで、本日の午前中にお店に行って、店員さんにTカードを見せると
さささーっと本が出てきた。

色々とシステムが洗練化されてきて、昨今のレンタルショップはすごいなー、
と思いながら、無事、本を受け取って、お礼を言って店を出る。

あぁ、でも、
『図書館の本を誤って投函され、3/9引き取り予定』
みたいな情報が私の会員情報の履歴に登録されちゃったなー。