覚悟していた日

(先にツーリングの話を、と思っていたのだけど、
 あまりの衝撃に、こっちの筆が猛スピードで進んでしまったので
 先にこちらを載せます)


こんな日がいつか来るだろう、
と何年も前から、覚悟はしていた。


本日の夕方、帰りのエレベーターにて
後輩2名と乗り合わせる。
「おつかれさま。大変だね」
片方の後輩(20代後半)が、もう一人(1年目)に
そんな声をかける。
二人は部署は違うけれど席が近い。

あー、なんかあったのかなー。
と、軽く聞き耳を立てる。
1年目の後輩のいる部署は、複数のマネージャー陣から
無理難題を言われやすい部署で、
どうやら本日もそのあたりのアレコレがあったようだ。

「色々な人から言われて大変だよね」
20代後半の後輩が労う。
「いやー、うーん、、、まぁ大丈夫です」
1年目の後輩が若干苦い顔をしながら答えて、こう言葉を続けた。
「あの人たち、昭和だから」


・・・。


『昭和』
って聞こえた気がしたけど、ちょっと早口だったから、
聞き間違いかな?

と、思いながら聞き耳を立てている私の後ろで
もう一度、彼は言った。
あの人たち、昭和だから仕方ないよね
 ってみんなで言ってます」


・・・・・・。


エレベーターの小さな箱の中で、

(来たかーーーーー!
 ついにこの日が来たかーーーー!!!)

脳内でひとり、私は叫んだ。


平成生まれが初めて入社した日、
「仕方ないよ。Satoさん、昭和の人だから」
いつか、そう言われる日が来るのだろう、と私は覚悟した。
んでもって、そのうち、
「仕方ないよ。Satoさん、前世紀の人だから」
と言われるのだろうなー、と。

そう、もう何年も前から覚悟はしていた。

しかし、それでも、実際に生の声で聞くとね、
自分に向けられた言葉ではなくともね、
自分より10歳以上、上の人に向けられた言葉であってもね、
威力がね!

あまりの威力に、思わず、この文章を書かずにいられなかった。
電車の中で夢中で書いていたら、電車を降り損ねてしまうくらいの衝撃だった。

ちなみに、20代後半の後輩は、
近くにいる昭和の私のことを慮ってか、1年目の彼の言葉に、
「あー、そうかー」
と曖昧な返事だけを返していました。


さぁ、昭和のみなさん。
覚悟はよろしくて?( ̄▽ ̄