5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~

久しぶりに映画を観て来ました。
『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』
5p-kiseki.com

ドイツの映画。

5つ星ホテルで働くことを夢見る青年が、
突然に視力をほとんど失って、普通の人の5パーセントの視力になってしまう。
だけれど、ホテルで働く夢を捨てられず、
視力のことを隠して、研修生としてホテルで働き始める。

人の間を掻き分けて歩くことすら難しい主人公が、
脅威の努力と、お姉さんや友人、その他周りの人々の助けによって、
面接をクリアし、
部屋の掃除、厨房手伝い、バーテンダー、レストランのウェイター、
とホテルの難関業務をこなしていく。

危なっかしくて、思わず目を覆ってしまうシーンもある。

実話を元にしているというのが、本当に驚き。
視力あっても、それ難しいよ! ていうことが多々。

主人公の父親が移民であり、ホテルの同僚にも移民の人が出てきて、
その人たちの抱える問題というのも物語の底流に流れてる。
日本人の私は、あまりよく理解できてないのだけれど、
理解していたら、たぶんさらにもっと物語の奥深さを感じられるのだろうな。

主人公と対照的に不真面目な友人が、本当に素敵な役。
恋人の最後のセリフも心を打つ。

助け助けられ、影響しあって、
人は生きていくのだな、ということを感じさせられる。

「急いで行くなら、一人で行くのがいい。
 楽しみながら行くなら、仲間と行くのがいい」


最後、気づいたら、涙していた。
映画で泣くことはたまにあるけれど、
大体は、
「ここで泣かせようとしてるんだろうなぁ」
と、どこか予感していて、そして、
「あぁ、やっぱり泣いちゃったなー、くそー」
て感じなのだけど、
この映画は、気づいたらぽとりと2粒、涙が流れてた。

泣くから良い映画、ていうもんでもないと思うのだけど、
なんかすごく色々含蓄のある、良い映画だったなと思う。