行く年2017

今年は例年より早めの仕事納め。
いつもは仕事納めの翌日か翌々日には最終ゴミ出し日なので、
仕事納めの翌日には、朝から大慌てで大掃除してたりするのだけれど、
今年は、
水曜→仕事納め
土曜→最終ゴミ出し日
という日程なので、とてものんびりと過ごせてます。

水曜に仕事納めて、そのまま明け方近くまで飲んで、
木曜は昼過ぎまで寝て、シャワー浴びて、ご飯食べて、また眠くなったので寝て、
起きてマンガ読んで、また眠って、散歩がてらコーヒーショップに行って読書して・・・
と、のんびりぐだぐだダメ人間のごとく過ごして、本日ようやくお掃除開始。

といっても、普段の掃除のほかには、
グリルに重曹ふりかけて、こげのこびれが落ちるのを待ったり、
浴室の床にクエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを敷いて、
汚れが浮き出るのを待ったりしてるだけなので、
とてものんびりした一日です。

時間というのは、
のんびり過ごせばゆっくり流れ、
せかせか過ごせば速く流れるものだなぁ、
なんて、ミヒャエル・エンデの『モモ』を思い出しつつ、
のんびりコーヒー飲んでる2017年の年末。

そんなゆったりした年末に、
ゆったりと一年のことを振り返ってみようかと思います。

2017年振り返り1 本をよく読んだ

今年は、例年に比べて、本をよく読んだ年でした。

10年くらい前から、読書の記録を付けているのだけど、
記録開始以来、一番の読書量でした。

f:id:satoko_szk:20171229183749p:plain

これまでの最高記録は、2010年、2016年の45冊だったけれど、
今年は、本日12月29日時点で55冊。
もしかしたら、あと1冊くらいは今年中に読了するかも。
ちなみに一番読書量の少ない2014年は、
家買って、転職して、凄まじい残業こなした怒涛の年です。
一年で10冊も読めなかったって、すごいな。

読書量が増えたのは、
去年、図書館の利用を思いついてから、
だいぶ図書館を活用するようになったことと、
会社の行き帰りは、
タブレットを見ているよりも紙の活字を眺めている方が落ち着くなぁ、
と思うようになったことあたり。
読んだ本の4割が図書館で借りたものだし。

あと、グラフで見ると、IT関連の書籍の割合が増えているけれど、
これは今まで読んでなかったのではなく、
今までは、知りたい部分をピンポイントで読むような
参考書的読み方をしていたので、読了書籍としてカウントすることがなかったのが、
今年は、
「最初から最後まで通して読んでみよう」
と思って読んでみた本が増えたから。

通して読んでみると、
今まではかなりの確率で飛ばして読んでいた「はじめに」のあたりとかに
何気にとても面白いことが書いていることに気づいたりして収穫だった。

近年、小説の割合が減っているのは、ちょっと、うーん・・・、という感じ。
3割くらいは小説読んだ方が心がうるおう気が何となくするので、
来年はもうちょっと小説を読みたいです。

んじゃ、今年読んだ中で良かった本をジャンル別に。

小説部門

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

小説っていうより、哲学かな。
宮崎駿さんが次の映画はコレ、と言ってから
書店にずらーっと並ぶようになった当該書籍ですが、
私が読んだのは、宮崎駿さん発言よりも少し前の
10月上旬の九州に向かうフェリーの中。
(↑流行りものに手を出したんじゃないんだ!と主張したくなる心の狭い人間)

今回のフェリーの航海中は、運良く海はずっと凪いでいたので、
船酔いすることなく、むさぼるように一気に読めました。

実に深い話。
この話が書かれた経緯の記された巻末の解説も併せると、
なんかもう本当に言葉で言い表せない。
フェリーという、いつもと違う時間軸の中で読むにはなかなか良いセレクトだった。

駿さんはコペル君と同年代かな?
だとしたら、リアルタイムで特別な一冊だった可能性もあるのだろうな。
今この時代に、この話を自身の手で手がけようとするのは、
やっぱり何か色々と思うところがあるのだろうか。

ただ、この話の深い部分というのは、アニメで表すにはなかなかに難しいと思うので、
(ともすれば、薄っぺらいものになったり、退屈なものになったりしそう)
この話をアニメという表現手法でどう表そうとしているのか、興味半分、不安半分。

ビジネス部門

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

仕事に限らず、人生全般にかかる話だと思うけれど、
なんかちょうど良いジャンル名が浮かばなかったので。
(「自己啓発」という言葉は何か好きじゃないし)

唯一無二の自分の体を、どう戦略的に使うか、
ただ一度きりの人生の時間を何に使うか、という話。

「本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーを言う」
「絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである」

なるほどな、と思い、実践を試みているけれど、
ノーを言い切るのは、なかなかに難しい・・・。

国際政治部門

本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る

本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る

「紛争屋」として紛争国の武装解除などに携わってきた著者が、
福島高校の生徒たちに語った5日間の授業の記録。
読み始めたのは去年だけど、情報量がすさまじくて、
色々整理しながら読んでいたら、読みきるまでに1年かかってしまった。

世界各地で起こっている紛争がどういう経緯で始まったのか、とか
「テロリスト」というものが、とても曖昧な定義の上に乗っていることとか、
武装解除にあたっての現実のやり取りとか、
とてもわかりやすく説明されている。

わかりやすいけれど、
説明されている事柄に対して、自分がどう考えればいいのか、
それは簡単には導き出せない。

自分が何も知らないできたことが恥ずかしくなるけれど、
(福島高校の生徒たち、なんでこんなに詳しいんだろう・・・)
まず知ることが大切だよな、と
「知の始まりは『無知の知』から」
と昔、大学の先生から聞いた言葉を思い出しつつ読んだ一冊でした。

生活部門

あえて選んだせまい家 (正しく暮らすシリーズ)

あえて選んだせまい家 (正しく暮らすシリーズ)

堅い本が続いたので、やわらかめな本をば。

家族人数に比して、狭い家で暮らす人々の実例。
限られた空間での暮らし方には各人の工夫が盛り込まれていて、
読んでいて楽しい。
工夫のしかたは十人十色だけれど、みんな、
「今の自分にとって何が大切か」
をとことん突き詰めて、日々の選択を繰り返している。

これもエッセンシャル思考だな。

雑学部門

ホロスコープとは何ぞや、というのがよくわかる話。
現在、巷に行き渡っている占星術は、主に心理占星術という分野であることとか、
古来の占星術との違いとかも説明されていてわかりやすい。

この本を読んでから、ホロスコープを描いてくれるアプリ入れて、
たまに職場の人達のホロスコープを眺めて、
「ほぉ、なるほどー」
とにやついたりしてます。
私とは異なる行動や言動も、こういう価値観が元になってたりするのかなー、
なんて思える。
世の中は千差万別な価値観の人々で成り立っているのだということを受け入れる手段として、
ホロスコープって結構良いものかなと思う。

play.google.com

ただ、この本の最後の石井さんと鏡さんの対談の中にもあるけれど、
ホロスコープはその人の骨格にすぎない。
 人生をどう色づけていくか、肉付けしていくかはその人自身」
なので、あくまで、
「なるほど、この人はこういう骨格をしているのかー」
て感じの程度でね。


長くなったので、振り返り2については、また明日・・・。