契約編2・不動産屋さんのこと

(ひさしぶりに会った友人から、マンション購入奮闘記が未完なことを指摘され、
 「バレてたか・・・」と思い、ひさしぶりにつづきを書いてみる。
 以下は、2014年1月下旬~2月上旬のお話です。)


年末にふと思いついたのをきっかけに、
マンションを探し求め、
あれよあれよというまに、購入の運びとなり。


購入に伴う諸々の手続きは、
当たり前だけれど、どれも初めてのこと。
購入にともなって、いったいどういう手続きが必要になるのか、
どういった諸経費がかかるのか、
ほとんど全く予備知識のない状態で臨んだ中で、
不動産屋のAさんの存在が、とてもありがたかったなぁと思う。


家が決まってからは、とにかく、あれやらこれやらの準備。
実印!? 持ってないけど、今から作って間に合うものなのか!?
源泉徴収って、え!?いつも年末にもらっているやつ、原本じゃないの!?
と、あたふたしまくり。


「すみません、源泉徴収の原本、ちょっと時間かかるみたいで、
 間に合わないかもしれないです・・・。
 原本じゃないものなら、本社に行けば手に入るんですが」
「わかりました。では、とりあえず、それ送ってもらえますか?
 それでごり押しできるかもしれないので!」
「ありがとうございます! 明日の午前中に本社に寄れるので送ります」
「わかりました。お願いします!」
(翌朝)
「今、送りました!よろしくお願いします」
「受け取りました!これで手続き進めておきます!」
「ありがとうございます!」


そんな感じのやり取りを繰り返し、
数日の間にやり取りしたメールは優に20通は越えた。
一方的な思いかもしれないけど、
なんだかローン締結に向けてのザ・同士みたいな感じがしてきた。


そうして、ついに迎えたローン契約の前夜。
「明日はいよいよ決済ですね!」
とAさんからのメール。
「はい、どきどきしますね」
「大丈夫ですよ!」
そんなやり取りを交わして、ローン契約の朝を迎えた。


ローン契約する銀行に足を運び、椅子に腰掛けて待つ。
そろそろ時間の10時だったけれど、Aさんは現れず、ちょっと不安になる。
そうしていくうちに、時間となり、銀行の人が現れる。


「確か不動産屋の方がみえると思うんですけど・・・」
現れた銀行の人にためらいがちに言うと、
「今日は火曜なので不動産屋はお休みなので、どうですかね?
 不動産屋の方がいらっしゃる場合もあれば、
 お客様だけでいらっしゃる場合もありますよ」
言われて、昨夜受け取ったメールは、
そういう「一人で頑張ってこい」な内容だったのかもしれない・・・、
とちょっと不安になる。


果たして私一人でこの難局を乗り切れるのか!?
・・・だ、大丈夫。私だって、これで一応社会人。
なんとかなる、はず・・・。


不安を抱えながら、案内された部屋へ進む。
色々、渡された資料を、緊張の面持ちでめくったその時、
部屋の扉が開いて、Aさんが姿を現した。


Aさんの姿を見たときの、あの
”仲間があらわれた!”
みたいな安堵感は今でもよく覚えている。


ちなみに、あとでメールをよくよく見返したら、
「明日は遅れてしまうかもしれませんが、必ず行きますので、
 時間になったら始めててください」
という内容が書かれていた。


そうして無事、ローン契約を終え、Aさんとの共闘生活は終わったけれど、
その後もリフォーム関連の手続きのこととか、色々気にかけてくれて、
本当にありがたかった。


Aさんに出会えて、良かったなと思う。
最初の不動産屋でいまいちな感じになったあの日、思い切って、
Aさんの不動産の扉を叩いたのは大正解だったなと思う。


巷に出ている物件情報は同じだけど、だからこそ
「どこの不動産屋でも同じだから」
と無頓着に不動産屋を選ぶのではなく、
不動産屋の違いを重視して選ぶことが大事なんだなと思う。
ちょっとでも違和感を感じたら、別の不動産屋の門を叩いてしまっていいと思う。
だって、不動産屋さんとの信頼関係、すんごい重要。
信頼できる不動産屋さんに巡り会えたからこそ、
気持ちの良い買い物になったんだろうな、とすごく思う。


ちなみに、最初の不動産屋のIさん。
思い返してみれば、最初に合った日から、一抹の不安は感じていた。


一番最初にIさんと会ったとき、
のそのそとした感じで現れ、のそのそとした感じの口調で話すIさんに、
学生時代のバイト先にいた、仕事っぷりがとてもイマイチだった店長の姿が重なった。
(年末の忙しそうな時期に、店に残ってるこの人は、
 もしかして、仕事のあまりできない人だったり・・・?)
そんなことが頭をよぎったけれど、
(いや、そんな、雰囲気だけで人を判断しちゃダメよ)
と自分に言い聞かせた。


が、その後、その足で、私が気になっていた物件に内覧に行った時のこと。


内覧が終わって、私がマンションの廊下からの風景をチェックしていた後ろで、
マンションの部屋の鍵を閉めて、ガスメータのところに鍵を戻そうとしていたIさんが、
「あれ、私、中のブレーカー落としましたっけ?」
そう私に尋ねてきた。
(いや、そんなこと私に聞かれても・・・( ̄~ ̄;)
いやぁ、ちょっと私も覚えてないですね・・・、と首を傾げるも、
どうですかね?覚えてませんかね?
と何度か聞き返し、それでも私が首を傾げていると、
仕方なさそうにもう一度鍵を取り出して、扉を開けて、中を確認した。
そんなIさんを見ながら、私の中には一抹以上の不安が芽生えていた。


今思えば、この時点でもう別の不動産屋の門を叩くことを考えても良かったと思うのだけど、
(おっとりのんびりゆるい人ってだけかもしれないし
 仕事の出来不出来の判断基準って、職業によって違うだろうし・・・)
と自分に言い聞かせて、そのままIさんの元へ通っていた。


その後、気に入った物件が問題物件だったから、
幸いにも私はIさんのところをやめて、Aさんに出会えたのだけど、
もしもあの物件が問題物件じゃなければ、
そのままトントン拍子にIさんの元で契約することになって、
不動産屋によってこんなに全然違うことを知らないままに、
物件価格の6%を仲介手数料として支払っていたかもしれない。


自分にとって、その人が、物件価格の6%の価値ある仕事をしてくれているか。


そこは妥協せず、見極めていくことが大切だな、と実感。
ちなみに、Aさんのところの仲介手数料は、相場の半額。
半額だけど、Iさんの倍以上のサービス( ̄▽ ̄
不動産屋さんの選択、本当に大事。


そんなわけで、気持ちよくローン契約を無事終えた2014年2月中旬の私は、
ここからリフォームに向けての奮闘が始まります。

(リフォーム編へつづく)


   * * *

お世話になったAさんの不動産屋さんはコチラ↓
www.iemarunet.co.jp


==============================================================

家探し編1 ある日、ふと思い立ち - Sato’s Diary
家探し編2 予算と条件を考える - Sato’s Diary
家探し編3 居住中の家を内覧する - Sato’s Diary
家探し編4 譲れるもの、譲れないもの - Sato’s Diary
家探し編5 新しい出会い - Sato’s Diary
家探し編6 変えられるもの、変えられないもの - Sato’s Diary
家探し編7 内覧ツアー - Sato’s Diary
家探し編8 運命の物件 - Sato’s Diary
契約編1 実印 - Sato’s Diary