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独立騒動で想うこと

昨夜のSMAPメンバーの生放送は、高視聴率だったようで。
かくいう私も、普段はTVをほとんど見ることのない生活をしているくせに、
昨夜は帰宅後、急いでシャワーを浴びて、放送時間には
TVの前でスタンバっていたのだから、
彼らは本当に国民的アイドルなのだよな、と思う。


んが。
生放送を見終えた私の感想は、
「気持ち悪い」
の一言だった。
別に、彼ら5人が気持ち悪かったわけではないのだけど。


気持ち悪かった理由は、大きく2つ。


ひとつ目は、一部で囁かれていたとおりに、
やっぱり今回の騒動は、事務所側の用意したシナリオ通りだったのだな、
ということ。
今回騒がれるよりも前から、水面下で独立の動きは起こっていて、
けれど、彼ら5人が事務所に残ることがほぼ決定したところで、
事務所側からマスコミへリーク。


残留が決まっているにも関わらず、わざわざこんな騒動を煽り立てた理由には、
解散特需(応援するファンによるCD等の購買運動)の狙いと、
長年にわたる件のマネージャとの確執に対して勝利宣言することで
自分たちの暗い愉悦を満足させること、
の2つくらいしか浮かばない。


浅はかな目的のために、
彼ら5人を追い詰めて、ファンの気持ちを利用した行為にしか思えない。


気持ち悪かったもうひとつの理由は、
芸能界というところは、つくづく、前時代的で閉ざされた世界で、
変われないのだな、と感じたこと。


芸能界の話に、とんと興味のない私が、
今回の解散騒動の流れを興味津々にチェックしていたのは、
とかく独立というのがタブー視される芸能界で、
それでも、各人がそれぞれにしっかりした考えを持ち、
ここまで登りつめた彼らだったら、過去の人達とは違う新しい結果が見れるんじゃないかと
期待していたからだ。


離反だとか恩義だとか言う字面がマスコミ紙面には踊っているけれど、
言うなれば今回のこれは、ただの転職じゃないか。
自分を評価してくれる人のもとで働きたい、というのは
人として当たり前の気持ちだ。


独身の4人は
「どうなるかわからないけれど、それでも自分を評価してくれる人のもとで
 がんばってみたいよ」
と転職を考え、妻子もちの木村くんは
「俺には家族がいるから、やっぱりリスクは冒せないや。
 それに上が変わったから転職しますっていうのも違うんじゃない?」
と、留まることを考え、
まぁ、どちらも、転職に際してよくあるケースだ。


ただ、芸能界という特異な世界。
「君の会社には、うちの会社を辞めた○○がいるだろ?
 だから君の会社とは取引しないよ」
みたいな、一般の会社に置き換えて考えたらありえないようなことが
暗黙のルールとしてまかり通っている。
普通の会社員にとっての転職よりも、かなりハードルが高い。
転職してうまくいった、ていう人がほとんどいない。
だから、
「リスク冒して転職するよりも、ちょっと上と反りが合わなくたって、
 ここは我慢して、時節を待つべきじゃないか? 解散だけはしちゃいけないよ」
というアドバイスをする人ばかりだったんじゃなかろうか。


今いる場所で耐え忍びつつ頑張ることと、
自分の活きる新しい場所を求めて飛び出すことと、
どちらが良いとは一概に言えないけれど、
ただ、どちらか一方の価値観しか認められない世界というのは、
とても危うく感じる。
時代遅れを通り越して、
奴隷はなぜ逃げないのか-SMAP独立騒動から – アゴラ
これくらいの時代の話にさえも、ちょぴっと感じる。


だから、その閉塞した世界を彼らが打ち壊してくれるんじゃないかという期待が
あったのだけど、結局そうはならなくて、
逆にその閉塞した世界に閉じ込められて、息を塞がれたような、彼らの暗い表情を見て、
昨夜は、暗澹とした気持ちになったのだと思う。


SMAP独立問題|松田公太オフィシャルブログ Powered by Ameba
こちらのブログに書かれている言葉が本当にその通りだな、と思う。

事務所にも日本にも十分に貢献してくれたSMAPのメンバーひとり一人が、近い将来は本当の幸せ(勿論、それが事務所に残ることだと本心から思えたなら、それが一番良いことだとは思いますが)を掴むことができるよう願っています。

SMAPが大好きというなら、メンバーの独立を応援してあげるのもファンとしての在り方ではないでしょうか。

彼らにも世界に一つだけの花を目指す権利はあるのです。

私は、たまに彼らをTVや雑誌で見て、
そのパフォーマンス力や行動や考えに、すごいなー、と思ったりするくらいの、
ファンでもなんでもないただの無責任な一市民だけれど、
彼らが心から納得できる自分たちの道を見つけて、進んでいけるといいな、と心から思う。
(まぁ、迷いが生じたときは、動かない方がいいと思うから、今回は今回で、とりあえずいいのかもしれないけどね)