早いもので、新しい会社に入ってから、
一年が過ぎました。
6月17日、
前の会社で上司だったことのあるYさんの退職パーティがあると聞き、
のこのこと顔を出しに行く。
その1週間前に、前の会社の後輩とたまたま食事をしていたところで
その会のことを聞いて。
Yさんの俺様なところに、在職中はそれなりにムカついたこともあったのだけど、
それでも、何のかんので私のことを心配してくれていたので、
元気な私を見せびらかしに行こうかな、
と思ったのだ。
幹事が課長のKさんだというので、
『17日にYさんの退職パーティがあるって聞いたんですけど、
こっそり紛れ込んでもいいですか??』
てKさんにメールしたら、
『こっそりではなく、普通に参加OKですよ!』
とお返事をいただいたので、
いけしゃあしゃあと参加表明。
当日、いつもより早めに仕事を切り上げて会場に向かうと、
てっきり一部署の50人くらいの会かと思いきや、
200人以上の人たちが集まっていた。
ここで会えるとは思ってなかった人たちとも、
久しぶりの再会。
元社長のMさんを見つけたので、
「おひさしぶりです! 元気な私を見せびらかしに来ましたー」
って挨拶したら、
「いやぁ、君はいいね。辞めてもこういうところに普通に顔を出していいね」
って笑ってくれた。
Mさんも今週いっぱいで定年退職で、この後は知人と会社をやられるのだとか。
Yさんも、退職後に何かを始めるようで、みんな、まだまだ元気でいいね(*゚▽゚)ノ
その後も色々な人たちと話して、
最後、女子会メンバーの元へ。
「次、会うときは、良い報告を聞くときね」
って去年の10月に言われて別れたので、
どうしよう、私、まだ何の報告もないんだけど・・・( ̄▽ ̄;
と思って、声をかけにいくのを躊躇っていたのだけど、
私が近くに行くと、
「おかえり!」
と笑って迎えてくれた。
「話しに行きたかったけど、色々な人達と積もる話もあるだろうから
待ってたのよ〜」
と姐御のKさん。
そうして、楽しくあっという間に時間が過ぎて一次会が終わり、
幹事をねぎらいに行くぞー、
と誰かが言うも、2次会の店が決まっておらず、右往左往。
「あそこのお店だったら、この人数でも入れるかも・・・」
とKさんが言うので、タブレット取り出して検索。
「ここですか?」
「そう、そこそこ」
携帯を取り出して、お店に電話する。
「すみません、20名分の席って空いてますか?
・・・あ、はい、じゃあお願いします。15分後くらいに行きます」
プツッと携帯を切って、
「お店取れましたー。場所は○○でーす。
わからない人は、とりあえず付いてきてくださ〜い」
みんなにアナウンス。
社員じゃない奴が幹事やってるぞ、と後ろで誰かが笑う。
そんな感じに、結局3次会まで居残って、
タクシーで帰宅。
楽しい夜でした(* ̄▽ ̄*)
* * * * *
主役のYさんとは、残念ながら、あまり話せなかったけど、
ひとつ、気づいたことがあった。
「これだけの人が集まって、さすがYさんだよな〜。
今月、他にもたくさんの会があって埋まってるっていうし。
こういう最後のときに、その人がその会社で果たしてきたことが現れるよね」
一次会の会場で、ある人が言った。
一年前に自分が会社を辞めるときに私も思った。
通知表をもらっているみたいだな、と。
今日、私は、Yさんの受け取る通知表を見ているのだな、
と思った。
お義理だけで、人は動かないし、集まらない。
これだけの人が集まったのは、
Yさんがそれだけたくさんの人たちに心を砕いてきたからだ。
その砕き方が、時に誤っていたとしても。
私と言葉を交わしたときのYさんの表情と、
たくさんの人たちと言葉を交わすYさんを見ているうちに、
私はひとつわかった。
私がYさんに対して、ひとつだけ、どうにもムカつき続けていたあること。
私はずっと、それはYさんが「俺様な自分」を守るためにやったことだと
思っていた。
だけど、そうじゃなかったんだ。
Yさんのあの言動は、私と、もう一人を守るために、
Yさんなりに考えた方法だったんだ。
どちらか一方ではなく、両方を守るために。
結果的に、どちらも守れなかったのだけれど。
そういうことだったんだろう。
Yさん。
「涙、見せるな!」
辞めるときに、あなたは私にそう檄を飛ばしてくれたけど、
新しい場所で、私はやっぱり相変わらず、
泣いたり笑ったり怒ったりしながら、突き進んでます。
「それでも構わない、笑ってる方がいいけれど」
そう言って、私を笑わせようとしてくれる優しい人たちに囲まれて、一年を過ごして、
そうして今、あなたの優しさに気づけたんだと思います。
新しい場所で、時に行き違いながらも、
これまでの11年を糧にして、
新しい人たちと新しい関係を築いて、
私の中にあった傷は、もう傷ではなくなりました。
もう誰も何も恨んでません。
あなたがこれを読むかはわからないけれど、
俺様なくせに、実は細やかで色々気にしぃなあなたは
たまにこっそりこのブログを覗いている気がするので、
そのうち、読んでくれるんじゃないかなぁと思いながら、
これを書いてます。
もしいつか読んだら、
「生意気なこと言いやがって」
って、いつものように憎まれ口を叩いてください。
では、元気なセカンドライフを。