高校生の頃から、ずっと欲しかったものがありました。
それは、地球儀。
ジュール・ベルヌの『海底2万海里』(もちろん、ハードカバー)を、
地球儀を回しながらいつか読むのが夢でした。
けれど、地球儀を置けるスペースがなかなかに確保できず、
店で地球儀を見かけるたびに、
うっとり眺めつつ、くるくる回しつつ、
いつか買うなら、これがいいかな、あれがいいかな、
と吟味しておりました。
そして、一年前に引っ越して、
ようやく、地球儀を置けるスペースはできたのだけど、
どこに置こうか、サイズはどうしようか、と悩んでいるうちに日々が過ぎ。
置くなら本棚の旅行関係の本を置いてある隣りがいいかな、
いや、でもその場所だと小さい地球儀しか置けないぞ、、、
やっぱり地球儀は大きいのをくるくる回すのがいいんだよ、
回した時のうっとり感が全く違うじゃないか・・・
いやでも、大きいのだと存在感ありすぎて、やっぱり置く場所が難しいんだよなぁ・・・。
店頭でくるくると地球儀を回しながら、うんうんと悩んでは、
まぁ、いつでも買えるし。。。
と引き下がっておりました。
が、昨日。正月ぶりの2連休。
買い物に出た川崎のとあるお店で、出会いました。
初めて見るデザインの地球儀。
もしも小さい地球儀を買うならこれだな、と決めていた地球儀があったのだけど、
それの大きいバージョン。
目にした瞬間、
これ!
と胸にどきゅんときた。
んが。なんせいつか買おう、と心に決めてから16年。
本当にこれでいいのか、小さなサイズでなくていいのか、
大きいのを買うならリプルーグル地球儀にしようと思っていたのに、
これでいいのか。
地形の隆起とかない平たいタイプだけど、これでいいのか。
丸一日、自問自答。
が。仕事中も気になって気になって仕方なくなって、
ひさしぶりに早くに仕事を上がった足で、買いに走りました。
心はもう決まっているのに、
店に入ってきて一目散に地球儀の元へ行って、これください!
て言うのは、なんか変かもしれない、
などと思い、いったん地球儀から離れて、興味もないのに他の雑貨をぷらぷら眺めて、
やっぱりこの地球儀いいわね、なんて風を装って、すみません、と
店の人に声をかける。
展示品のお渡しになりますが、よろしいですか?
と言われて、いやぁ、他の人の手に渡らなくて良かった〜(>_<)
と安堵する。
そうして、大きな紙袋を抱えて帰宅。
こんなにうきうきしながら、何かを買って帰ってきたのは、いつ以来だろう?
そうして夕飯を済ましてから、箱からそっと取り出したのが
こちらです。