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情報リテラシーについて

情報リテラシーというものについて、
ちょっと考えることがあったので、書いてみる。


2ヶ月くらい前に、週刊誌で、
母校の中学校で起こったという事件が報じられた。
内容は、いじめというレベルを越えていて、むしろ刑事事件。


ニュース内容→http://portirland.blogspot.jp/2012/08/kurokihitomi-musume-namae-gakko-aoyamagakuin.html


知人のTwitterのつぶやきでこのことを知って、
その後、ネットで検索しまくったり、
当該週刊誌を読んだりして、事件の詳細を知ろうとした。


ネットや週刊誌の内容を集めると、
大体、こんな感じ↓

  • 主犯は有名女優&電通社員の娘で、親は多額の寄付金を出している。
  • 実行犯は退学になったが、主犯は停学3日で済んでいる。そして、なぜか被害者も停学。
    →学校は親の肩書きや寄付金で処罰を変えた!
  • 校長は、「スカートめくりの延長」発言。
    →学校は事件を隠蔽しようとしている!
  • 被害者の父親は、取材に対して
    「学校側は素晴らしい対応でした。もう済んだことで、娘も元気にしてますので、そっとしておいてください」
    とコメント。
    →大学まで平穏に過ごすために泣き寝入り!
  • 事件について、ほとんどのメディアで取り上げられない。
    電通が揉み消している!
  • もしも事実でないなら、学校や女優は週刊誌を訴えるはず。そうしないのは、これが事実だから!

検索しまくって、出てきたのは、大体みんなこんな感じで。
(他にも少しあるけど、生徒のプライバシーに関わるので、ここでは書かない。)


そうかぁ・・・まぁ、そんなにお行儀の良い学校でもなかったけど、
そんなにも荒れてしまったのかぁ・・・。
色々荒れたご時世だから、事件が起こるところまでは、学校だけの責任じゃないと思うけど、
お金や評判のために事件を揉み消そうっていうのは、ショックだなぁ。
今、学校のトップにいる人達って、
私が在学中だった20年前に、教鞭取っていたあの先生たちだよなぁ・・・。


て、思った。


校長と言われているのは、たぶん、部長先生(中等「部長」)のことだと思うけど、
あの先生、私が中1か中2の頃に、女バレの部室で覗きがあって、
容疑者の男の子たちを連日呼び出して問いただしてたよなぁ。
むしろ、こっちが
「のぞきくらい、良いじゃん。笑ってすましてあげなよ」
て思ってたくらいで。
それが、「スカートめくりの延長」発言かぁ。
20年という歳月や地位というものは、そんなにも人を変えるのかぁ。


私が中1の文化祭の時、前日の準備日に、あるクラスで生徒たちがお酒を飲んじゃって、
超大問題になって、年配の書道の先生が、
「こんなの前代未聞です!」
て、職員会議で、憤死しかねない勢いで叫んだとかいないとか。
それで結局、飲酒したそのクラスの約半数の生徒が、文化祭全日、停学になったよなぁ。
そんな過ぎれば笑って話せることが停学3日だったのが、
こんな永久に笑えない話が同じ処分かぁ。


そんなことを思いながら、この2ヶ月、
何か他の情報はないか、と、折につけてネットで検索していて。


それで、昨日、こんな記事にたどり着いた。


さもあらん(ID:2657533)29ページ - インターエデュ


生徒の保護者と思われる方の書き込み。


男子生徒一人が退学になる事件はあったけれど、内容は週刊誌に書かれたものとは大きく違うこと。
部長先生の発言も、本当は、
「スカートめくりの延長と思ってやったとしたら大間違いで絶対にあってはならないことだ」
という内容の発言だったこと。
学校は、生徒にまず説明して、その後、保護者に説明し、
保護者宛てに手紙も送ったこと。


私の記憶にある先生のことを思い浮かべると、
こっちの方が、すとん、と胸に落ちた。


それで、今まで見てきた情報をもう一度振り返ってみた。

  • 1次情報がほとんどない。

  この間、とある研修で、
  「情報を集めるときには、必ず1次情報を取りにいきましょう。
   2次情報は間違っている可能性が大きいです」
  と、講師だった某雑誌の元編集長の方が言っていて。
  1次情報というのは、当事者の生の声のこと。
  今回の一連の報道には、この1次情報がほとんどない。
  被害者の父親の言葉くらい。
  その父親の言葉も、学校の対応に納得している、というもの。

  事件の内容が後の記事の通りであるなら、
  男子生徒を退学処分(停学後の自主退学説もあり)にして、
  生徒や保護者には、娘のことをおもんばかった形での説明をした学校に対して、
  特に文句はないだろう。
  ネットでは、
  「たかが青学を卒業したって大したことないだろう。娘のことを思うなら転校させろよ」
  みたいな意見もあったけど、うん、確かにその通りなんだよ。
  たかが青学、なんだよ。泣き寝入りするほどの価値はないんだよ。卒業生の自分が言うのもなんだけど。
  泣き寝入りしてまでしがみつくほどに青学ブランドにこだわる人間を、
  私は知らない。(あくまで私の知る範囲でだけど)
  ていうか、そんな大人しく泣き寝入りして静かになる生徒で溢れているなら、
  もっとお行儀いいだろう、あの学校。

  • 事件について、ほとんどのメディアで取り上げられないこと

  電通の力というのは、よくわからないけど、
  でも、ほとんどデマならば、そりゃ主要メディアは取り上げないだろう。

  • 学校や女優が週刊誌を訴えないこと

  訴えるなんてことは、それこそ被害者の心の傷を蒸し返す行為で、
  学校の名誉のために被害者の心を踏みにじる行為で。
  本人が望んでいるのでない限り、そんなことしない方がいいだろう。
  実際には娘は関係なかったという女優さんも、ここで訴えたら余計に娘の周りが騒がしくなるだけだろうし、
  週刊誌の記事に、いちいち目くじらを立てても仕方のないことはよく知ってるだろうし。
  だったら、生徒や保護者に対して、きちんと説明した上で、
  あとは三流週刊誌の記事なんて無視して通す。
  ていうのが、学校や女優さんが出した最善の方法だったんだろう。

  • 在校生や保護者たちは口をつぐんでいること

  学校側の対応に納得しているから、静観しているんだろう。


そんな風にね、全然違った話に見えてくる。不思議なほどに。


昨日、見つけた記事は、掲示板の中で、ほとんどスルーされてた。
学校の悪口が載れば飛びついて、
擁護する内容が載れば、叩くか、スルー。
そんな感じ。
人って、つくづく、見たいものを見るんだな、と。


もちろんね、私が昨日得た情報も
1次情報じゃない。
私が、見たいものを見て、解釈したいように解釈してるだけ。


だから、2ヶ月間、ずっとカチカチ検索していた自分を
ちょっと恥じたんだ。
そんなに気になるなら、中等部に行って、
先生に聞いてくれば、良かったじゃんか、と。
全く見も知らない、当事者でもない人間の書いた週刊誌の記事と、
真向かって話す当事者の先生の言葉と、どちらが信じるに値するかは明白で。
そりゃ、先生が本当のことを言うとは限らない。
でも、真向かってる人間が嘘言ってるか本当のことを言ってるか、
まったく見抜けない自分でもないだろうに。
ましてや、それなりに人となりを知っている、かつての恩師。


だから1次情報を取りに、中等部に行こうかとも
ちらりと思ったけど、
まぁ、自分の中から疑わしさはほとんど消えたし、
今度は別のことで騒がれて(こっちは本当に問題事件だけど・・・)、
先生たちも大変だろうから、
そのうち落ち着いた頃に、ふらりと立ち寄るくらいでいいよなぁ、と今は思ってる。


まぁ、そんなわけで、
どんな情報も接するときには、きちんと冷静に分析する必要があるな、
と学習した次第です。