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さとるくんのこと

12月11日です。
毎年、カレンダーや手帳を見て、12月11日だと気づくと、
「あ、さとるくんの誕生日だ」
と、いつも思う。


さとるくん。
12月11日生まれのいて座。
血液型、BかO。(BかOのどっちか、と言われた)
好きな色は黄色。


それはいったい誰かというと、
小学校2年の時のクラスメートで、
私の初恋の男の子( ̄▽ ̄*


今でこそ、
実家に帰れば、
「この間、結婚相談所から電話かかってきて断ったけど、
 断らないほうが良かった?」
と言われ、
学生時代の友人や先生に会えば、
「今日こそは、良い話を聞けると思ったのに!」
と言われ、(今日も言われた)
昔、仕事でお世話になった人たちに会いにいけば、
「俺たちは、本当に、お前のことを心配しているんだぞっ」
と言われるような私ですが、
思い返せば、結構なマセガキだったのです。


3つ上の姉の影響で、
他の同い年の子たちよりも早くから少女マンガを読み始め、
そのマンガの中で繰り広げられる恋愛模様に憧れを抱いていた
小学校低学年の私。


そこに彼は現れた。
小学校2年の2学期の始業式。
転校生として、さとるくんがやって来たのです。


「転校生」


数多ある少女マンガの中で、この設定はかなりベタなもので、
この時の私の心理を今風に言うと、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
な状況だったわけです。


今、思い返しても、
正直、さとるくんの人柄をよく思い出せない。
ガキ大将タイプではなく、
物柔らかいタイプだったようには思うけど、
でもそれ以外に特に思い出せることが、ない。
何に惹かれたかといえば、もう、本当に、
「転校生」という、そのキーワード以外に何もない。


そんな状態にも関わらず、
その後の私の行動は凄かった。


バレンタインには、
手のひらサイズのハート型に流し込んだ
手作りチョコレートを渡し、
小3の誕生日には、手編みのマフラーを渡し。


セガキ街道ひた走り。


もっとも、
チョコレートは、テンパリングに失敗してるわ、
ガチガチに硬いわ、の本当にひどい代物だったし、
マフラーは、ぶっつけ本番で編んでいるから、
編み始めの端はこんがらがってるし、
長さは短めだし、
何より、色が、茶色ピンクのボーダーという
意味不明なセンスの代物だったしで、
もらったさとるくんも困ったのではないかと( ̄ー ̄;


そして、消しゴムには、
自分の名前とさとるくんの名前を書いてみたりして、
それが、ある時、どこかに落としてしまって、
超あせっていたら、
「これ、誰かがイタズラ書きしたみたいで、
 自分のとこに届いたんだけど・・・」
と言って、さとるくんが届けてくれた。
そして、それに味をしめて、
今度はわざと消しゴムを落としてみたり。(←大バカ)


また、この頃、『小学○年生』という雑誌を講読していて、
月の初めになると、親からお小遣いをもらって、
駅のそばの本屋に買いに行っていたんですが、
発売日ではなく、必ず、水曜日を待って買いに行っていた。
なぜかというと、水曜日はさとるくんのスイミングの日。
途中の道のりで偶然を装って、待ち伏せして、
しばらくの道のりを二人で歩いたりしてたわけです。


高校時代、世界史のO先生を慕うあまりに、
友人諸氏からストーカー呼ばわりされた私ですが、
(→詳細は『2010-05-30 - Sato’s Diary』)
この頃から既にストーカー体質な私。
・・・いやいや、恋する乙女は暴走するものなんです。


けれど、そんな初恋にも、
終わりの時は、やって来て。


小3から小4に上がるタイミングで、
今度は私が転校してしまった。
ここで、泣く泣くお別れして、
初恋は心の奥の宝箱にしまって・・・、
と普通ならたぶんするんでしょうが、
小4の私は、しなかった。


引越し先が電車数駅の場所だったこともあり、
小4のバレンタイン。
私は電車に乗って、さとるくんにチョコを届けに行った。
が、あいにく、さとるくんは不在で、
私は、さとるくんの家のドアに、
チョコレートを入れた袋をかけて、帰っていった。


そして、訪れるホワイトデー。
学校から帰ると、母が興奮気味に言う。
「さとるくんがホワイトデーのお返しを渡しに、
 駅まで来てくれるって!」
私は、急いで駅に向かう。


がね。
さとるくんが、来ない。
3月のまだ肌寒い寒空の下、待てども、さとるくんは来ない。
携帯電話のない時代。
(まぁ、あっても、小4の子供が持ってるかわからないけど)
さとるくんに連絡することもできないまま、
ひたすら待つこと2時間。
ようやく、彼は現れた。
が、寒空の下、2時間待ってた私は、若干、不機嫌。
そして一年ぶりに会うさとるくんは、
私よりも少し背が低くなっていた・・・。


ただ、それだけのこと。
それだけのことなんだけど、
なんか、二人の間に、何とも言えない気まず〜い空気が流れて、
二言三言、言葉を交わし、ホワイトデーのお返しをもらって、
そして別れた。


・・・・・・ま、小学生って、そんなもんだわね/( ̄▽ ̄;


さとるくんとは、それ以来、一度も会っていない。
もう顔も覚えてないし、
たぶん、今、会っても、お互いにわからないと思う。
だけど、さとるくんの誕生日だけは、
何年たっても覚えている不思議。
果たしてこれが初恋と言える代物なのかは謎だけど、
でも、まぁ、やっぱり、
私の初恋ってことにしとくか〜、
って思う、毎年12月11日です。


(てか、これだけマセてた私が、
 今、こんななのは、なぜなんでしょうね??)