サマーウォーズ 釈然としないワケ

少しネットの中を波乗りして、
サマーウォーズについての世の人々の感想を見てみたんですが、
意外に好評なんですね、これ。
賛否半々くらいじゃないかと思ってたんだけど、8:2くらい?


で、よかった、という人々の感想も色々読んでみたのだけど、
でもやっぱり、何か釈然としない。
否定派に対して、
「お話なんだから現実的なツッコミをいちいち入れないで楽しむべき」
という意見もあって、まぁそれはそうなんだけど……と思うんだけど、
やっぱり何か釈然としない。


なんで私、今回、こんなに釈然としないんだろう?
登場人物の言動とかが、いかにもストーリの都合に合わせてます、て感じの
現実には不自然でありえないようなものになっているお話なんて、
今までだって普通にあった。
でもそれらに対しては「まぁ、お話の中だからね〜」って流してこれたのに、
今回はなんか流せなかった。なんでだろう?


ってあれこれ考えてみて気づいた。
この映画のメインが「人の絆と電脳世界の戦い」だからだ。
たとえば、推理物だったら、別にサイドストーリの主人公たちの恋愛話に
いささかのこじつけとかがあっても、別に構わない。
メインの推理部分の筋がきちんと通っていれば、添え物部分は
ご都合主義で通して全然OK。
でも今回は、人と電脳世界がメインのくせして
人の掘り下げもされてないし、電脳世界の設定も曖昧。
だからこんなにもフラストレーションが溜まるんだな。なるほど。