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サイバーフォーミュラ SIN

TSUTAYAで半額キャンペーンをやっていたので、
新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN」
を借りて観ました。
サイバーフォーミュラというのは、今から15年くらい前に
TVで放映していたアニメで、放映終了後も数シリーズのOVAが
出ていて、このSINが最後のOVAです。

↓こんな感じ。

サイバーフォーミュラTV(全37話)
サイバーフォーミュラ11OVA(全6話)
サイバーフォーミュラZEROOVA(全8話)
サイバーフォーミュラSAGAOVA(全8話)
サイバーフォーミュラSINOVA(全5話)


ストーリーは、大ざっぱに言うと、近未来のF1レースの話。(F1ではないけど)
主人公は弱小チームに所属する14歳の最年少ドライバーのハヤト君で、
基本的には彼の成長物語ではあるのだけど、
エリート・ドライバーの栄光と挫折や、ライバルお坊ちゃまドライバーの登場や、
ひねくれ者の賞金稼ぎドライバーとの出会いや、謎の凄腕ドライバーの登場やら、
フォーミュラに搭載された人工知能との友情(?)やら、
とにかく主人公以外の登場人物が丁寧に書かれてる。
レースとレースの間に、ドライバー同士やチームメイトとの色々な葛藤やら
何やらがあるのだけど、それでも全ての決着は最後にレースの上でつける、
ていうのが、さらに良い。


(個人的に、大人になっても楽しめるアニメの金字塔は、
 「不思議の海のナディア」と、この「サイバーフォーミュラ」だと思う。)


で、OVAのSAGAまでは昔観ていたのだけど、最後のSINを観ていなくて、
今回、やっと観たわけです。


感想。


ハヤト君、大人になったな〜。
もう20歳くらい?
なんかもう超人の域に行ってしまって、どこか悟り済ましてしまったような雰囲気に
ちょっと寂しさを感じてしまった・・・。
甘えん坊でちょっとワガママで揺れに揺れまくっていて身長152cmだった
14歳のときの彼を、1年という時間をかけて観ていた身としては、
彼がワガママ天狗ではなく立派な青年に成長したことは嬉しいのだけど、
でもやっぱ淋しいんだよ〜。
(って、近所のおばちゃんみたいだな。)


主人公は、技術的にも人格的にも未熟でブレていた方がいい。
ガンダムアムロ級にブレられると、これはこれで困るんだけど。)


まぁたぶん今回の話は、おそらく主人公はハヤト君ではなく、
ハヤト君の兄貴分であるブリード加賀だったんだろう。
というか、ハヤト君の話はZEROシリーズで終わっていたのかも。
ZEROシリーズでハヤト君は行き着くところまで行ってしまい、
SAGA以降は天才ドライバーに挑む一般ドライバーの苦悩と葛藤の話のような。
あぁ、そうか。だから私はTVシリーズとZEROが一番お気に入りなんだな・・・。


あ、もちろん、今回観たSINも良かったです。
超人の域に達してしまったハヤト君に挑む、ブリード加賀をはじめ他の人間たち。
勝たなきゃ意味のない世界に、天才が君臨してしまっていて、全然歯が立たなくて。
そんな時に、他の人々は何のために戦って、何に勝とうとするのか。
SINはブリード加賀の話で、彼はこの話で、自分の戦う意味をちゃんと見つけて、
ちゃんとケリをつけた。


サイバーフォーミュラは脇の人々のストーリーも丁寧に描かれているから、
他の人間にピントを合わせれば、みんなそれぞれに戦う意味の物語があると思う。
ハヤト君が超人の域に達してしまって主人公の資格(?)を失くしてしまっても、
サイバーフォーミュラの話は続けられる。


でも、これで終わりなんだよなぁ。
終わっちゃったんだなー。
あー、やっぱ淋しいな〜。


(本日の結論)
人間、ブレてる方がいい。
ブレている限り、物語は続く。