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ゆれる

映画

映画「ゆれる」を観てきました。
会社帰りに映画を観れるなんて、ほんと、穏やかな日々になったもんだ(-.-)
ちょっと前まで、レイトショーすら観ることなぞ叶わなかったのに、
18時25分の回を見れちゃうんだもんなぁ。


映画のあらましを、宣伝で既に語られている範囲で説明すると、
お兄さんが殺人事件の容疑者で、弟がその目撃者で証言者なのね。
真面目で謹直な兄、奔放で不誠実な弟。


で。観た感想。


なんともいえないなぁ〜。


ほんと、何とも言えない。
物語の重要なことの全てが、観る者の判断に委ねられているんだもん。
こうだったらいい、ていう想いで想像してもいいし、
いや、でも現実はこうだろ、ていう想いで想像してもいい。
だけど、どんなに想像しても、正答は見つからない。
監督が想像しているものがあるとして、それでも、それはあくまで
監督にとっての真実で。
結局、登場人物それぞれ、観客それぞれが何を真実とするか、
なんだよね。


こういうのって、本当、何とも言えないんだよー。
”あなたはどう思いますか?”
ていうのは、
”あなたはどういう心の人間ですか?”
て聞かれてるようなもんだもん。
心を写す鏡を突きつけられているような感じ。


そういえば、劇中に鏡がすごく効果的に使われてたな。
本物の鏡もあるんだけど、それよりも、ガラスがね。
ガラスに人の顔が半透明に写るじゃない?
それがね、うん。



そういうわけで、
「何とも言えない。」
そういうことにして、
私は突きつけられた鏡から逃げるのです。(/;-_-)/


あと、
画面の構図がすごくて、
映画ってやっぱすごいな、て本当に思った。
画面一コマの隅から隅まで計算されてるんだよ。
たとえば、ドラマの一コマを一時停止して止めたとしても、
基本的に登場人物の部分しか意味はないんだけど、
映画はどこかで無造作に一時停止して止めても、
写真家が撮った写真のように、
その一コマ全体がひとつの絵になってる。


個人的にすごくハッとした一コマは、
カメラマンの弟が暗室に入ってきて、
ネガを浸す液(?)が波打ってゆれるところ。
その液体のゆれ方に、なんでかすごく、はっとした。