本屋雑感

会社が早くに退けたので、先週木曜日にオープンした
ラゾーナ川崎
に寄ってきました。


おされなショッピングモールでした。
でも、きらびやかな洋服屋さんとか雑貨屋さんに入る元気はなかったので、
本屋とスーパーにだけ入ってきました。
(・・・って、女としていいんだろーか。)


どーでもいいけど、私は本屋が好きです。
お気に入りの本屋の中だったら、一日中過ごすことも、できる。たぶん。
だから、期待に胸膨らませて本屋に入ったんだけど、
なんか、あれ・・・?
って、
なんか、これはあんまり好きくなれないぞ・・・?
って、感じた。


きれいです。広いです。本もたくさんありました。
初めて見る本もいっぱいありました。
折りたたみ自転車の雑誌とか、万年筆の雑誌とか、
惹かれる本はワンサカあった。
でも、なーーんか、私の好きな種類の本屋じゃない。
なんでだろ?


で、私のお気に入りの本屋について考えてみた。
「お気に入りの本屋」でパッと浮かぶのは、
青山ブックセンター、渋谷のパルコ内のLIBRO、
生活圏内の川崎だと、ダイス内のくまざわ書店


青山ブックセンターは、置いてある本が一癖、二癖あるものばかり。
少し暗めの店内だけど、なんとなく柔らかい雰囲気がして、
ぐるっとあらゆるコーナーをゆっくり回りたくなる。


LIBROは、中央は一般雑誌とか、旬の新書とかが置いてある。
でも、ちょっと奥まったところにいくと、
画集のコーナーがあったり、そんなに有名ではないけれども、
なんか気になるような小説が平積みされてるコーナーがあったり。
それで、そういう本たちのページをぱらぱらっとめくって時間を過ごすのが
至福の時だったりして。


くまざわ書店は、茶系の店内で、中央はメジャーな雑誌や新書。
私が好きなのは、奥のほうにある専門書のコーナー。
人のあまりいないところに、ハードカバーの小難しそうな本が棚にずらーっと
並んでる。
それらの背表紙を見て、ふと気になったタイトルの本を取り出して、
ぱらぱらっとめくる。で、それをまた書棚に戻す。
それの繰り返し。
そうやって過ごす時間が、なんともまた幸せで。


で。今回新しく出来た本屋はというと、
きらびやかな蛍光灯の明かりに照らされた白基調の明るい店内に、
書棚がズラー、ズラー、ズラー、って等間隔に並んでて、
書棚ごとに、その端に広めの平積みコーナーがあって、
バタバタバタ、と賑やかに色々な本が並んでる。


あぁ、そうか。
均等に明るく窮屈で賑やかなんだ。
それが、私は何か好きになれなかったんだ。


賑やかなコーナーは、あっていい。
書棚に圧迫されていない、開けたスペースのコーナー。
でも奥にいくと、ちょっとひっそりしていて、
こっそり自己主張の強いクセのある本が並んでいて。
隠れ基地を見つけてしまったような少しのどきどきとわくわくがあって。
なんかそういうのが、私にとっての本屋の好きなところなんだなー。


でも、本屋って店員さんの味が出るものだと思うから、
この新しい本屋も今は「均等ー!」って感じにずらーっと並んでいるけど、
そのうち、デコボコして良い味が出てきたりもするのかな?


てなことを、つらつら考えてる月曜日の夜です。
・・・暇なのか、私?